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アグス・グミワン・カルタサスミタ インドネシア共和国工業大臣が広島大学を再訪 — 食料・エネルギー強靭化に向けた新たな産業戦略を語る —

2025年7月14日、アグス・グミワン・カルタサスミタ インドネシア共和国工業大臣が広島大学東広島キャンパスを訪問され、講演会を開催しました。講演に先立ち、金子慎治理事・副学長(グローバル化担当)との会談が行われ、教育・研究を通じた日イ両国間の連携強化や、未来を担う人材育成に向けた意見交換がなされました。

今回の講演会では、「Indonesia’s New Industrial Strategy for Food and Energy Resilience(インドネシアの食料・エネルギー強靭化に向けた新たな産業戦略)」をテーマに、カルタサスミタ工業大臣ご自身の政策ビジョンや現場での経験を交えながら、インドネシアが直面する食料・エネルギー安全保障の課題と、政府が推進する産業戦略の方向性について語られました。会場には本学の学生・教職員約75人が参加し、参加者は大臣の力強いメッセージに真剣な表情で耳を傾けていました。

講演後には、東広島キャンパス内の半導体産業技術研究所および工学部の試験水槽を視察され、本学の教員が最先端の研究内容やインドネシアとの交流実績について紹介しました。

本学とインドネシア工業省との関わりは近年急速に深化しています。昨年9月には、本学と同省の間で奨学金プログラムに関する合意書が締結され、同省から年間5人の行政官を本学で受け入れる新たな枠組みがスタートしました。この取組により、本学はインドネシア工業省の人材育成に貢献するとともに、インドネシア政府機関および産業界との人的ネットワーク強化が期待されています。これらの貢献に加え、インドネシアが本学にとって極めて重要なパートナーであることから、同年9月には本学は同大臣に名誉博士の称号を授与しました。

また、本年3月には、同大臣のご支援により、インドネシア工業省本省ビルにて「広島大学・インドネシア人の日本語作文コンクール」第1回表彰式を開催することができました。このコンクールは、海外における日本語教育の普及と促進を目的とした新たな取組であり、来年以降も継続的に実施していく予定です。

本学は現在、インドネシア国内の25機関と31の大学間交流協定、51機関と64の部局間協定を締結しており、133人のインドネシア人学生が在籍しています。2022年には「広島大学校友会インドネシア・チャプター」も設立され、卒業生ネットワークの強化も進んでいます。

インドネシアは本学の国際展開における戦略的パートナーのひとつであり、今回の大臣の再訪は、これまで築かれてきた信頼と協力関係をさらに発展させる貴重な機会となりました。今後も、教育・研究・産業を軸とした両国間の連携が一層深まることが期待されます。

感謝状授与

記念品贈呈

記念撮影

留学生とともに

【お問い合わせ先】

広島大学グローバル化戦略グループ

Email: kokusai-group*office.hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えた上、送信してください)


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