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人間社会科学研究科 井戸川 豊 教授が令和7年秋の紫綬褒章を受章しました

 令和7年秋の褒章において、広島大学人間社会科学研究科の井戸川豊教授が紫綬褒章を受章しました。紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与されるものです。

 井戸川教授は、陶芸という伝統工芸分野において、「銀泥彩磁」(ぎんでいさいじ)と呼ばれる貴金属粉末・色絵具顔料・磁器素地・焼成条件等が複雑に関係する高度な装飾技法を、研究と作品制作の両面から体系的に探究してきました。その結果、第62回日本伝統工芸展「高松宮記念賞」の受賞をはじめ、国内最高水準の公募展・工芸展における数多くの栄誉を獲得し、工芸界に新たな潮流を生み出しています。
 また、身近な野菜をモチーフとした独創的な作品も多く、カイワレやトウガラシ、ブロッコリーなどを題材に、日常の中の美を新たな視点で表現しています。
 広島大学では次世代の工芸教育・造形表現教育に尽力し、多くの学生を育成。研究・教育・社会貢献の三軸において卓越した実績をあげており、今回の受章に相応しい功績といえます。

<井戸川教授からの受章コメント>
 まだ実感はありませんが、これまで受章された先輩方を拝見すると、いずれも素晴らしい陶芸家ばかりで、大変光栄です。広島大学関係者や教職員のみなさんに感謝します。今後は、新たな作品制作とともに、教育を通して工芸の魅力を次の世代に伝えていきたいです。

本学関係者一同、心よりお祝い申し上げます。

日本伝統工芸展「高松宮記念賞」受賞作品:銀泥彩磁鉢 (直径41cm)

第8回現代茶陶展・TOKI織部大賞作品「銀泥彩磁かいわれ文向付」

参考記事

研究者インタビュー「研究NOW」(2015年)

日本伝統工芸展「高松宮記念賞」を受賞時に、陶芸の魅力や、研究者・教育者としてのやりがい、受賞作ができるまでの苦労、今後の目標などについてインタビューしました。

【お問い合わせ先】

広島大学広報グループ

E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp (注:*は半角@に置き換えてください)


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