このたび、三原市出身の日本を代表する染色作家、杉谷冨代氏から、原爆の閃光によって生まれ出ることなく命を失ったわが子らも含め、断ち切られ不在となった家族を表現したオブジェ「あの日」をご寄贈していただきました。
その作品披露・感謝状贈呈式が、5月14日(月)に東広島キャンパスの学士会館玄関ホールで行われました。
この作品は、杉谷氏にとって、最後とも言われる大作であり、8個の木材に8人の家族が描かれています。8人の家族の「あの日」とは、昭和20年8月6日であり、その家族とは、入市被爆者・杉谷氏自身の心の家族であります。
また、作品が描かれた木材は、新制広島大学包括校の一つである広島師範学校(旧教育学部東雲分校、旧学校教育学部)の木造体育館(被曝建物)の遺構材が使われています。
※今後の展示は、8月上旬を予定しております。
【問い合わせ先】 広島大学学長室
TEL:082-424-6051