平成26(2014)年3月12日に、ミャンマー林野庁との熱帯林と生物多様性保全に関する共同研究の覚書の調印式を行いました。
本研究は、大学院総合科学研究科の奥田敏統教授を中心とするグループが東南アジアでこれまで進めてきた熱帯林の保全の研究の一環として、ミャンマーの森林減少・劣化について研究を行うものです。
また、このプロジェクトの研究成果は、2020年以降の温室効果ガス削減対策として我が国が本格的に取り組む予定の森林由来の温室効果ガス排出抑止プログラム(REDD+)や途上国の生物多様性保全に関わる様々な国際的な枠組作りなどに役立てられます。さらに熱帯地域で森林再生や劣化抑止などの事業を行う上で最重要課題とされる「地域住民便益確保と生物多様性の保全への配慮」に対して科学的見地からの「指針」を提示するものです。
同国の首都ネピドーにある林野庁で行われた調印式には、岡本 哲治 理事・副学長とNyi Nyi Kyaw林野庁長官との間で署名が行われました。
共同研究の開始をきっかけとして本学とミャンマーとの学術交流の推進が期待されます。
【研究内容に関するお問い合わせ先】
広島大学大学院総合科学研究科 教授 奥田 敏統
TEL: 082-424-6513
![]() ミャンマー林野庁との調印式:Nyi Nyi Kyaw長官(左)と岡本理事・副学長(右) |