広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で、広島大学バイオマスイブニングセミナーを開催しています。バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、この地域におけるバイオマスの活動に資することを目的とするものです。第26回のセミナーを以下の日程で開催しますので、ご参集下さい。
【日時】平成26年12月17日(水)16:20~17:50
【会場】広島大学東広島キャンパス工学部110講義室
※会場までのアクセスはこちらをご参照ください。
(本学HP「工学部・工学研究科アクセス・地図」のページへ移動します。工学部の建物配置図、教室配置図もご確認いただけます。)
【プログラム】
解説:広島大学大学院工学研究院 教授 松村幸彦
司会:広島大学大学院工学研究院 助教 神名麻智
講演:神戸大学自然科学系先端融合研究環 准教授 蓮沼誠久
「合成生物工学によるバイオ燃料生産に資する微生物の創製」
植物や藻類等のバイオマス資源を液体燃料や汎用化学品に変換するバイオリファイナリーは、地球上の低炭素化や持続的なエネルギー供給を実現する方策として期待されますが、物質変換の要となる微生物発酵工程の効率化が開発のボトルネックの一つです。演者らは、トランスクリプトミクスやメタボロミクス、代謝フラックス観測技術等により細胞内代謝物の分布やターンオーバーを詳細に解析し、グローバルな細胞内情報から合理的に微生物を育種する技術の開発を行ってきたので、その取り組みについて紹介します。
講演:広島大学大学院先端物質科学研究科 准教授 岡村好子
「バイオマス廃液中での有価物質生産 ― 亜テルル酸還元菌の分離」
海藻バイオマス廃液中に含まれる、豊富な金属イオンと少しの低級有機酸で、どれほどの有価物が生産できるかが我々のチャレンジです。
海洋性光合成細菌は、重金属イオン耐性が高く、低級有機酸資化能をもつものが多く、何よりも光照射下で生育が可能であるという利点を最大限に利用して、有用物質生産菌をスクリーニングしました。今回は亜テルル酸還元菌のユニークな特徴について述べます。
※なお、18:00より意見交換会(参加費 800円)を開催します。ご都合の付く方はこちらにもご参加下さい。
【お問い合わせ先】
中国地域バイオマス利用研究会(広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻内)
TEL:082-424-5762
FAX:082-422-7193
E-mail:bprc*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)