<研究に関すること>
広島大学大学院先進理工系科学研究科 応用有機化学研究室
教授 池田 篤志
TEL: 082-424-7734
E-mail: aikeda*hiroshima-u.ac.jp (注:*は半角@に置き換えてください)
本研究成果のポイント
- 不斉結晶中のキラル情報は均一溶液になると消えてしまいますが、その情報を消さずに水溶化することができる方法を開発しました。
- 今回作製した錯体は凝集誘起発光(AIE)特性によって蛍光をもちます。さらにキラルなため、水溶性の円偏光発光(CPL)材料としての応用も期待されます。
概要
広島大学大学院先進理工系科学研究科 池田 篤志教授、日野 彰大氏(大学院工学研究科博士課程後期3年)らのグループは、アキラルな化合物同士の結晶構造によって不斉結晶になる有機化合物を多糖によって水溶化すると、不斉結晶のキラル情報が消えることなく保持できる方法を開発しました。
本研究成果は、「ChemPhotoChem」オンライン版に掲載されました。

(a)均一溶媒中でのテトラフェニルエチレンの構造、(b)二種類の結晶の写真とTPEのキラル構造、(c)水溶液中でのTPE・多糖錯体の模式図とその中のTPEのキラル構造
論文情報
- 掲載誌: ChemPhotoChem
- 論文タイトル: Aggregation-Induced Emission and Retention of Crystal Chiral Information of Tetraphenylethylene Incorporated by Polysaccharides in Water
- 著者名:(*責任著者) 日野 彰大1、杉川 幸太2、河﨑 陸2、舟橋 久景3、黒田 章夫3、池田 篤志2*
1. 広島大学大学院工学研究科応用化学専攻
2. 広島大学大学院先進理工系科学研究科
3. 広島大学大学院統合生命科学研究科 - DOI: 10.1002/cptc.202000022
- 報道発表資料(405.86 KB)
- 論文掲載ページ (ChemPhotoChemに移動します)
- 広島大学研究者総覧 (池田 篤志 教授)
- 広島大学研究者総覧 (杉川 幸太 助教)
- 広島大学研究者総覧 (河﨑 陸 助教)
- 広島大学研究者総覧 (舟橋 久景 准教授)
- 広島大学研究者総覧 (黒田 章夫 教授)
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