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「元気の出る薬」の開発の可能性 − 新しい脳内物質を発見 −



広島大学統合脳科学プロジェクト研究センター(センター長 筒井和義総合科学部教授)の研究により、動物の活動を活発にする新しい脳内物質が発見され、その研究成果が米国科学アカデミー紀要(オンライン版)に掲載されました。



発見された新しい物質は脳ステロイドであり、「元気がない人を元気にする薬」の開発につながる可能性があります。



以前、筒井教授らは物質の分解・合成や免疫などの働きを持つ体内物質ステロイドが脳でも作られることを発見していました。最近、筒井教授は同センターの浮穴助手、大学院生の松永さんらと新しい脳ステロイドを探していましたが、このたび、運動や呼吸などの基本的な活動を制御している脳幹が新しい脳ステロイドを作っていることを突き止めました。イモリの脳内にこの新ステロイドを注入すると、活動量が約2倍に、脳内のドーパミン量も2〜3倍になることを確認しました。詳しい解析により、この新ステロイドは神経細胞にドーパミンの放出を促し、イモリの活動を活発にさせることがわかりました。哺乳類、鳥類、魚類でも同様の働きがあり、特に、渡り鳥では渡りの時期にこの物質の脳内濃度が高くなっていることも明らかにしました。



詳細は、統合脳科学プロジェクト研究センターのホームページをご覧ください。





【お問い合わせ先】

 広島大学統合脳科学プロジェクト研究センター 筒井和義

 ℡:(082)424-6571

 E-mail tsutsui@hiroshima-u.ac.jp

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