広島大学大学院教育学研究科は去る12月27日、東広島キャンパスにおいて、東広島市教育委員会と共催で「連携キックオフ・教育フォーラム」を開催しました。
今回のフォーラムは、昨年7月に教育学研究科と東広島市教育委員会が、現代的な教育諸課題に対して連携して研究を進めるために覚書を交わしたのを記念して開催したもので、この連携を軸として、今日的な教育課題を踏まえながら、現代における教員養成と教員の力量の向上について考えようというものでした。
最初に、兵庫教育大学長の梶田叡一氏による「確かな学力と発展的な学習のために」と題された基調講演が行われ、大学教員や東広島市の教員及び学生等約300名が熱心に聴講しました。
引き続いて行われたシンポジウムでは、パネリストに中原忠男教育学研究科長、荒谷信子東広島市教育委員会教育長の外、東広島市立平岩小学校の山本かおる教諭、教育学研究科博士課程前期1年の釜谷尚史氏及び教育学部3年の荒井聖美氏を、コメンテーターに梶田叡一兵庫教育大学長を迎え、「現代における教員養成と教員の力量の向上」と題したディスカッションが行われました。
パネリストからは、「大学にもっと実践的知識を学ぶ場がほしい。市教委には調査に協力する学校を探してほしい。」といった希望や「授業後、新任教員に板書を見直すよう指導している。授業での実践力やコミュニケーション能力、情報化対応能力の向上が大事である。」といった意見が述べられました。
最後には、予定時間をオーバーする程の質疑応答が行われ、盛会裡に終了しました。今後の連携活動が期待されます。
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