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2025年10月29日、愛媛県西条市庁舎において、広島大学と愛媛県西条市は、「半導体分野のグローバル人材育成等に関する連携協定」を締結しました。広島大学からは越智 光夫学長、金子 慎治理事・副学長(グローバル化担当)、寺本 章伸半導体産業技術研究所長、西条市からは高橋 敏明市長、明比 卓志副市長、佐伯 宣孝産業経済部長らが出席しました。
本協定は、本学の教育・研究資源と西条市の地域特性および産業基盤を結び付け、グローバルに活躍できる半導体分野の人材育成を中核に据えた連携を推進することを目的としています。産学官が協働し、半導体関連企業との連携を強化することで、学生が実践的かつ国際的な学びと研究に取り組む機会を拡充します。
越智学長は挨拶の中で、「広島大学では35年以上にわたり半導体分野の教育・研究を推進し、地域と世界を結ぶ拠点としての役割を果たしてきた。半導体関連企業が集積する西条市との連携は、教育・研究・産業のすべての面で極めて意義深く、西条市の企業での学生インターンシップの受入れを通じ、地域と連携した人材育成と国際化を一層進めていきたい」と期待を述べました。
高橋市長は、「半導体市場は今後さらなる成長が見込まれる一方で、人材不足が課題となっている。広島大学との連携を通じて、市内企業での共同研究やインターンシップの受入れを促進し、半導体をはじめとする産業の発展につなげていきたい」と抱負を語りました。
本学は、半導体産業技術研究所(RISE)を中心に、素材からデバイス、回路・システムまでを一体的に扱う研究体制を整備し、半導体研究開発を重要な戦略事業の柱として位置付けています。また、2023年に設立した「せとうち半導体コンソーシアム」では、広島県や東広島市、中国経済産業局、企業などと連携し、サプライチェーン全体の強化と次世代人材育成を進めています。
さらに、広島大学を代表校とする岡山大学・山口大学・愛媛大学との「中四国半導体人材育成加速プログラム ― 中四国VISTA」が文部科学省の半導体人材育成拠点形成事業(enSET)に採択されており、マイクロンメモリジャパンやコンソーシアム企業と連携し、10年間で3,000人の人材育成を目指しています。
国際連携の面では、2023年のG7広島サミットを契機に、日米半導体連携パートナーシップ「UPWARDS for the Future」に参画し、日米11大学および支援企業であるマイクロン・テクノロジー、東京エレクトロンと連携して、半導体分野における人材育成と研究開発の強化に取り組んでいます。また、2025年6月には米国アイダホ大学と協定を締結し、同大学のキャンパスを本学の東広島キャンパス内に誘致することが決定しました。現在、アイダホ大学と連携し、半導体分野のグローバル人材育成を目的とした学士課程プログラムの2026年8月開設に向けて準備を進めています。本プログラムでは、前半の2年間を東広島キャンパスで、後半の2年間を米国アイダホ州の本校で学びます。
世界の半導体市場がさらなる成長を続けるなか、関連企業が多く立地する愛媛県西条市との連携を通じて、本学は、共同研究の推進や、西条市内企業による学生インターンシップ受入れの促進を図り、地域と連携した半導体グローバル人材の育成と教育の国際化を一層進めてまいります。
広島大学 越智学長
西条市 高橋市長
調印の様子①
調印の様子②
式典の様子
記念撮影
広島大学グローバル化戦略グループ

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