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「人新世の時代に生きる学びの力」をテーマに山極壽一氏が講演。第3回「世界に羽ばたく。教養の力」を実施しました

山極 壽一氏

2026年4月21日、東千田キャンパス未来創生センターM201/202講義室において、今年度第3回「世界に羽ばたく。教養の力」を実施しました。講演は、「人新世の時代に生きる学びの力」をテーマに総合地球環境学研究所所長で京都大学前総長の山極壽一氏により行われ、法学部・経済学部の新入生約80人が耳を傾けました。

講演では、山極氏の研究分野でもあるゴリラをはじめとした類人猿と比較しつつ、人類が直立二足歩行を獲得し野生的な能力を失った一方で、踊りや音楽的な発声による高度なコミュニケーションによって共感能力を高め、社会力を強化し、さらにはより大きな集団で協力関係を築くために言葉を使うようになったことなどを紹介され、「弱み」を「強み」へと変えてきた人類の進化の歴史を語られました。また、人間は、特有の長い養育期間を通じて共感力を育み、生物学的な弱さを集団の強みへと転換させてきたと述べられました。

その一方、デジタル化やAIが普及する現代社会において、無機質な繋がりに浸り、共感力を使う機会が失われていることを山極氏は指摘されました。学生たちには、「あえて合わない人と向き合い、対話すること」で新たな価値観を取り入れることの大切さとともに、「挫折はチャレンジのチャンス」「賢く野生的であれ」「冒険せよ、しかし生還せよ」といった数々のメッセージが贈られ、AIには代替できない共感力、好奇心や行動力を持ち、未知の世界へ主体的に関わっていく姿勢が重要であることが示されました。

学生からは、「当たり前だと思っていた人間の行動や特徴にも過程や理由があるのだと気づいた」「AIが蔓延る現代社会で、何が自分にとって有益な情報か、どのように人と関わっていくべきか考える力を忘れずにいたい」「予測不能な時代を生き抜くために大学での学びの意義を見つめ直し、自らの経験を深めていく重要性を感じた」といった感想が寄せられました。

講演後、越智学長から山極氏へ「特別招聘教授」の称号記を贈呈しました。

山極氏の講演を聴く学生達

山極氏の講演を聴く学生達

「特別招聘教授」の称号記を贈呈

山極氏に「特別招聘教授」の称号記を贈呈

【お問い合わせ先】
広島大学 教育推進グループ (教養教育担当)
E-mail:gsyugaku-group*office.hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください)


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