Q&A

緩和ケアチーム

Q 緩和ケアについて教えてください。

 「緩和ケア」とは、痛みなどのからだのつらさ、不安や不眠などの気持ちのつらさ、生活上の悩みを解消したり、難しければ少しでも軽くしたりすることで、安心した生活をおくることをめざす医療です。がんと診断された時から緩和ケアも始まります。がんの患者さんや家族にとって、抱えている問題や病気の状態は個々で違います。緩和ケアは個々に応じた治療やケアを行っています。
 緩和ケアを受ける場所は大きく4つに分かれます。

  • 緩和ケア病棟で

 入院して緩和ケアを専門に提供する病棟が、緩和ケア病棟です。病棟でゆっくりと最期を迎えるかたもいますが、症状が強いときだけ薬の調整のために利用することもできます。

  • 一般病棟で

 外科や内科など一般の病院に入院した状態で受けることができるのは、緩和ケアチームによるサポートです。この場合、化学療法や手術治療の間でもケアを受けることができます。

  • 外来で

 通院中は、緩和ケア外来で痛みや不眠などの相談をしながらがんの治療を続けていくことがきます。

  • 自宅で

 在宅緩和ケアでは往診医や訪問看護師の治療・ケアを受けることができます。

Q 入院中、緩和ケアチームに診てもらいたいときはどうすればいいですか。

 当院の緩和ケアチームは、主治医から依頼を受けてから診療を開始しております。緩和ケアチームのサポートを希望される方は、主治医、看護師にご相談ください。

Q 緩和ケアチームのサポートを受けていますが、相談したいときはどうすればいいですか。

 緩和ケアチームに診てもらっている場合は、主治医または看護師に「緩和ケアチームの人と話がしたい」とお伝えください。主治医や看護師から連絡を受けて対応いたします。

Q 緩和ケアチームの人にはどのようなことを相談できますか。

 痛みや吐き気、息苦しさなどからだのつらさへの対応、不安や不眠、気分の落ち込みなど気持ちのつらさへの対応、ご家族への対応、療養の場の相談などです。その他、緩和ケアに関する情報が知りたいとき、病気を抱えながら生きることについて話し合いたいとき、ご家族が患者さんにどのように接したらよいのか悩むときなど、主治医や関係部門と協力しながらサポートいたします。

Q 抗がん剤の治療を受けながら、緩和ケアも受けることはできますか。

 もちろんできます。緩和ケアはがんになったときから、必要だと思われたときからいつでも受けることができます。

Q 緩和ケアチームに診てもらうと費用はかかりますか。

 緩和ケア診療加算として、入院の患者さんに緩和ケアチームが診療した場合は、緩和ケア診療加算として、国民健康保険等で定められた費用がかかります。3割負担であれば、1,200円(1日1回)程度です。

Q 退院したあとも緩和ケアチームに診療してもらえますか。

 退院後も、必要に応じて、外来主治医と連携しながら対応させていただきます。
 痛みなどからだのつらさがある場合は、毎週木曜日午前に緩和チーム麻酔科医による診察が受けられます(予約制です)。不眠や不安など気持ちのつらさについては、緩和ケアチーム精神科医が対応します(木曜日以外も対応可です。予約制です。)また、痛みの状態の把握や鎮痛薬の検討、精神的支援、療養場所の検討などについては、必要時、緩和ケアチームの看護師が受診日に合わせて対応することも可能です。外来で緩和ケアチームの診療を希望される場合は、主治医にご相談ください。

緩和ケア外来

Q 当院に通院中ですが、緩和ケア外来を受診するにはどうすればいいですか。

 まずは外来主治医にご相談ください。
 原則として、当院入院中に緩和ケアチームが診療した患者さんが退院した後、継続して同チームの診療を希望した場合に限り、診察しております。
 それ以外の外来患者さんにも可能な範囲で対応しておりますので、外来主治医にご相談ください。

Q 他の病院に通院中ですが、緩和ケア外来に受診できますか。

 原則として、当院にかかりつけの患者さんについて、緩和ケア外来の対応を行っております。ただし、依頼内容によっては、当院にかかりつけではない患者さんの対応も可能な場合がありますので、患者支援センターを通じてご連絡ください。
 かかりつけの病院が、がん診療連携拠点病院であれば緩和ケア外来が設置してありますので、まずはそちらにご相談ください。


up