「緩和ケア」とは、痛みなどのからだのつらさ、不安や不眠などの気持ちのつらさ、生活上の悩みを解消したり、難しければ少しでも軽くしたりすることで、安心した生活をおくることをめざす医療です。がんと診断された時から緩和ケアも始まります。がんの患者さんや家族にとって、抱えている問題や病気の状態は個々で違います。緩和ケアは個々に応じた治療やケアを行っています。
緩和ケアを受ける場所は大きく4つに分かれます。
- 緩和ケア病棟で
入院して緩和ケアを専門に提供する病棟が、緩和ケア病棟です。病棟でゆっくりと最期を迎えるかたもいますが、症状が強いときだけ薬の調整のために利用することもできます。
- 一般病棟で
外科や内科など一般の病院に入院した状態で受けることができるのは、緩和ケアチームによるサポートです。この場合、化学療法や手術治療の間でもケアを受けることができます。
- 外来で
通院中は、緩和ケア外来で痛みや不眠などの相談をしながらがんの治療を続けていくことがきます。
- 自宅で
在宅緩和ケアでは往診医や訪問看護師の治療・ケアを受けることができます。