高度救命救急センター・集中治療部・ハイケアユニット

 「世界標準のシンプルな治療で、最重症病態に立ち向かう」

 広島大学病院救急科は急な病気やケガのうち、最重症の患者さん(三次救急)を受け入れ、治療する部署です。救急搬送された患者さんは、救急初療室を経由し、12床の高度救命救急センターに受け入れます。また、病院内の急変患者さんは、10床のICU(集中治療部)に受け入れます。ここで、急性期(最大14日間)の集中治療を行った後、入院継続が必要な場合にはハイケアユニット(HCU)で治療を継続します。

 当院は広島県で唯一の「高度救命救急センター」として認定を受けています。高度救命救急センターとは、24時間体制で最重症患者、特に他の病院では治療困難な「重症熱傷、急性中毒、切断指肢」をふくめ、ありとあらゆる命に関わる重症な患者さんに対する高度治療を行うところです。高度救命教急センター・集中治療室への救急入室件数は年間1,500件を超えています。交通事故や災害に関連した重症外傷、急性中毒、全身熱傷などの外因性疾患に加え、急性呼吸不全、敗血症、脳卒中、急性心筋梗塞などの内因性症患の超急性期から急性期の治療を行います。先進医療として、心肺停止蘇生後患者さんの脳機能回復を目指す水素吸入療法にも取り組んでいます。また、通常の人工呼吸では治療困難な最重症呼吸不全患者に対する体外式膜型人工肺(VV-ECMO)治療の基幹施設です。

 世界標準の根拠(エビデンス)に基づいた、患者さんにできるだけ負担の少ないシンプルな治療を提供し、早期の回復を目指しています。

ドクターヘリによる患者搬送

高度救命救急センターでの救命治療の様子


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