生理検査室

生理検査(生理機能検査室)

概要

生理検査グループは、主に生理機能検査室で循環器検査として心電図・長時間心電図解析・運動負荷試験・心肺機能検査・脈波検査・睡眠時無呼吸解析などを、呼吸器検査としてスパイロメトリー・肺拡散能等精密検査を行い、脳神経検査として普通脳波・負荷脳波・誘発脳波を行っています。超音波検査では、心臓超音波検査を循環器内科医師と協力し、腹部超音波検査を消化器内科医師と協力して行っています。この他に、耳鼻科外来における一般検査と頭頸部超音波検査および乳腺外科外来での乳腺超音波検査に技師を派遣しています。

生理検査の運営方針

  1. 患者にやさしい安全管理の提供に努めます
  2. 安定した検査体制を構築します
  3. 検査室の衛生管理に努めます
  4. 患者のプライバシー保護に努めます

生理検査グループの検査項目

生理機能検査室及び耳鼻科・乳腺外科外来で行う検査の紹介をします。

循環器検査

心電図・24時間ホルター心電図・心室遅延電位・運動負荷心電図(CPX含む)・血圧脈波検査(PWV/ABI、TBI)・睡眠時無呼吸検査等の検査を行っています。当院では24時間ホルター心電図・PSGの解析も行っています。
また心不全センターの「多職種カンファレンス」や「心臓病教室」脳卒中・心臓病等総合支援センターに参加しチーム医療に貢献しています。

検査機器

心電計 7台
ホルター解析器  2台  
ホルター記録器  8台
運動負荷心電図 2台  
CPX 1台
血圧脈波検査(PWV/ABI)  2台
睡眠時無呼吸検査 Full PSG 1台      
簡易PSG 3台 
終夜SpO2 3台

心電図検査の様子

心電図検査の様子

肺機能検査・尿素呼気試験

肺機能検査

肺機能検査は、呼吸換気機能を評価する検査です。評価内容として、術前評価、呼吸器疾患評価、呼吸機能障害の程度評価、治療効果・経過観察などがあります。
スパイログラフィー、機能的残気量検査、肺拡散能力検査、クロージングボリューム、改善率、呼気ガス分析NO、呼吸抵抗、経皮的酸素飽和度(SpO2)測定を行っています。

肺機能検査

肺機能検査の様子

肺機能検査

尿素呼気試験

尿素呼気試験は、H.pylori (ヘリコバクター・ピロリ)感染の有無が判定できます。H.pyloriは胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因菌とされています。尿素を含んだ製剤を服用することで、服用前後の呼気に含まれる13CO2の変化量を測定します。食事や喫煙の影響を受けるため、当院では検査前6時間の絶食、喫煙後の場合は30分以上空けてもらう事をお願いしています。

脳波・誘発脳波検査    

脳波検査

脳から発生する微弱な電気信号を頭部に装着した電極でとらえ、増幅させて波形として表したものです。主にけいれんを起こした時、意識が無い時にCTやMRIなどと併せて異常がないか検査を行います。

誘発脳波検査

聴性脳幹反応、体性感覚誘発電位、視覚誘発電位検査を行っています。

脳波検査

脳波検査

  • てんかん症例検討会:医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師(以下、技師と略す)、放射線技師、言語聴覚士などのコメディカルスタッフも参加しています。
  • 脳波WEBセミナーにも参加しています。

超音波検査

生理検査室では心臓、腹部(消化器領域)の超音波検査を行っています。当院では心臓超音波5台、腹部超音波(肝臓)3台、フィブロスキャン1台、腹部超音波(消化管)1台の計10台で行っています。
 

超音波検査室

超音波検査室:
検査室は全室個室・空調完備し、患者プライバシーに配慮した作りになっています。
 

画像解析資料管理室

画像解析資料管理室:
画像の所見を入力している様子

 画像診断システム

画像診断システム:

全超音波検査室の超音波画像と、運動負荷検査室・腹部超音波検査室(腹部超音波・造影・生検・ラジオ波・マイクロ波凝固療法)のモニター監視をリアルタイムで行っています。

 

心臓超音波検査(心エコー検査)

心エコー検査は、技師と検査室常駐の循環器内科医が連携して検査を行っています。技師は経胸壁心エコーの他に、経食道心エコー、運動負荷心エコー、薬物負荷心エコーなどで検査補助をすることもあります。症例によってはストレイン解析や3D解析を行います。
日本超音波医学会や心エコー図学会など関連学会の研修会に積極的に参加し、常にスキルアップを目指しています。

運動負荷心エコー

運動負荷心エコー
ペダルをこぎ運動時の心臓の状態を詳しく調べます。

腹部超音波検査(腹部エコー検査)

腹部エコー検査は、技師と検査室常駐の消化器内科医が連携して検査を行っています。技師は腹部エコー検査や肝硬度測定、造影超音波検査を行っています。加えて、ラジオ波治療やマイクロ波凝固療法などの補助にも入ります。技師がエコー装置の操作を行い、医師はエコー画像とCT画像を同期させた画面を見ながらアブレーションを行います。高性能の超音波機器を備えた環境で、精度の高い検査結果が提供できるよう努めています。

マイクロ波凝固療法:

超音波画像と同一断面のCT画像を融合させリアルタイムに表示する技術を利用して、アブレーションする部位を決定している様子です。
 

RVS

RVS:Real-time Virtual Sonography. 
左:CT画像   右:超音波画像
囲み部分が腫瘍。

耳鼻科領域検査

耳鼻科外来に技師を派遣し、耳鼻科領域の検査を行っています。平衡機能検査(めまい)・嗅覚検査・味覚検査・頭頚部超音波検査など行っています。
また、CPAPカンファレンスにも参加しています。

頭位変換眼振検査

頭位変換眼振検査:

赤外線CCDカメラを用いた頭位変換眼振検査を行っている様子です。 めまい検査は他に、重心動揺検査・平衡機能検査なども行っています。

嗅覚検査

嗅覚検査:

嗅覚検査を行っている様子です。
当院ではにおいの検査を行うための、嗅覚検査専用の部屋を設けています。

頭頸部超音波検査

頭頸部超音波検査(頭頸部エコー検査):

頭頸部エコー検査を行っている様子です。
頭頚部領域(甲状腺、耳下腺や頚部リンパ節等)の頚部超音波検査だけでなく、頸部超音波ガイド下細胞診におけるサンプリング補助等も行っています。

乳腺外科領域検査

乳腺外科外来では技師が常時配置されており、超音波検査や化学療法効果判定の造影超音波検査、超音波ガイド下インターベンション補助等を行っています。また、術前カンファレンスでは症例の超音波検査画像や動画を用いたプレゼンテーション資料を作成し、所見解説など情報提供を行っています。術後カンファレンスでは、手術後の病理結果と術前検査との対比や治療方針等、総合的な診断知識を深めることができます。

乳腺超音波検査解析システム

乳腺超音波画像解析システム:

乳腺の超音波画像解析システムでは、デジタル・マンモグラフィの解析用画像Viewerが設置されており、マンモグラフィ画像を参照しながらの検査が可能です。症例によってはMRIやPET-CT、乳房専用-PETなどの画像も確認します。

乳腺超音波検査

乳腺超音波検査(乳腺エコー検査):

乳腺外来における検査室は個室で超音波装置2台が稼働しています。部屋のBGMにはオルゴールの音楽♪が流れており、患者さんによりリラックスしていただけるよう環境や接遇を心掛けています。

乳腺術後カンファレンス

乳腺術後カンファレンス:

乳腺外科医、病理診断科医、放射線科医、技師などが参加して、腫瘍の広がりと画像との整合性を確認し、治療方針を検討しています。
 

その他 業務支援

生理検査室では他部署にて業務支援を行っています。

・RIセンター関連(心電図など)  

・てんかんセンター関連検査(長時間ビデオ脳波モニタリング 電極装着 脳磁図など) 

・歯科放射線科(歯科エコー)

・睡眠医療センター関連検査(Full PSG、MLSTなど)  

輸血・移植・遺伝子検査                 

     

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