肝臓移植後の重症感染を予防するため術後免疫賦活療法

第1種再生医療等提供計画「感染症予防を目的とした肝臓移植におけるドナー肝臓由来活性化ナチュラルキラー(NK細胞を用いた術後免疫賦活療法の臨床応用)

肝臓移植後に重症感染症を防ぐための新規治療法開発として、現在臨床試験が進行中です。
肝臓移植で使用するドナーの肝臓内には癌やウイルスを攻撃する力の強い細胞(ナチュラルキラー細胞)がたくさん含まれています。肝臓移植の手術中にこの細胞を取り出し、3日間培養するとその攻撃力が増強します。肝臓移植後3日目に、活性化したナチュラルキラー細胞をレシピエントに注射します。ナチュラルキラー細胞は、免疫抑制剤に比較的抵抗性を持っていて、手術直後の感染症を予防する効果が期待されています。


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