Q&A

心不全について

心不全ってどんな病気ですか。

原因の如何にかかわらず心臓が障害されたために生命予後や生活の質が脅かされている難治性の病態で、「発症」後は「安定」と「再発」を繰り返しながら進行していく特徴があります。
 

心不全の発症を予防することはできるのですか。

できます。危険因子とされる高血圧や脂質異常症、糖尿病などのコントロールに、早期から取り組んでいただくことで、心臓にかかる負担を防ぐことができ、結果的に心不全発症を予防することができます。

※ 心不全は他の病気と同様、ステージA、B、C、Dと進行していく病気です。
ステージA:心筋障害がなく、高血圧や脂質異常症、糖尿病など、危険因子を有する段階
ステージB:心筋梗塞や弁膜症など、心臓に何らかの障害を有しているが、症状がない段階

心不全と診断されたのですが、日々の生活の中で気をつけること、大事なことはありますか。

心不全再発の引き金は、不整脈や狭心症などの身体的要因よりも、塩分過多、水分過多、心臓に負担のかかる活動など、日常生活に関連した予防可能なものが多いということがわかっています。ご自身の心臓の状態に適った水分や塩分摂取量、活動範囲を守ることで、心臓の負担を軽くし、再発や病気の進行を予防することができます。また喫煙も心臓に大きな負担をかけますので、必ず禁煙をすることが大事です。
ステージC:心筋障害があり、心不全症状を発症した段階。管理により症状はコントロール可能。
ステージD:薬や医療機器のサポートを 受けても、効かなくなる段階。

心不全センターチームについて

心不全センターチームとはなんですか。

医師(循環器内科・心臓血管外科・リハビリ科・歯科・精神科)、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師たちで構成された専門チームで、主治医と連携しながら患者さんや家族の入院中・退院後の療養生活を安心しておくって頂けるようサポートするチームです。

心不全センターチームの人にはどのようなことを相談できますか。

むくみや息苦しさなど体のつらさへの対応、不安や不眠、気分の落ち込みなど気持ちのつらさへの対応、ご自宅で心臓病の再発や増悪を予防するための生活相談・支援、ご家族への対応などです。その他、心臓病に関する情報が知りたいとき、病気を抱えながら生きることについて話し合いたいとき、ご家族の介護の悩みなど、主治医や関係部門と協力しながらサポートいたします。

心不全センターチームのサポートを受けたり、相談をしたいのですが、どうすればよいですか。

・当院に入院中の方
当院の心不全センターチームは、主治医から依頼を受けてから診療を開始しております。心不全センターチームのサポートを希望される方は、主治医、看護師にご相談ください。なお、退院後も、必要に応じて、外来主治医と連携しながら対応させていただきます。

・当院に入院中の方で、既に心不全センターチームのサポートを受けている方
心不全センターチームに診てもらっている場合は、主治医または看護師に「心不全センターチームの人と話がしたい」とお伝えください。主治医や看護師から連絡を受けて対応いたします。なお、退院後も、必要に応じて、外来主治医と連携しながら対応させていただきます。

・当院の外来に通院中の方
まずは、外来主治医にご相談ください。主治医から依頼を受けてからチームでの診療を開始しております。

・他の医療機関に通院中の方
原則として、当院にかかりつけの患者さんに対して、チームで対応を行っております。当院の心不全センターへの受診をご希望の方は、現在のかかりつけの主治医から、心不全センターへご紹介頂くことになります。まずは、患者支援センターを通じて、ご連絡ください。その後、かかりつけ医師からの紹介状をご持参の上、当院の循環器内科医師の受診をお願いいたします。
紹介状の書式や受診までの流れにつきましては「医療機関の方へ」のご案内をご覧下さい。

その他

心不全センターチームに診てもらうと費用はかかりますか。

入院中:費用はかかりません。
外来:当院がかかりつけの場合:費用はかかりません。
当院がかかりつけでない場合:かかりつけ医師からの紹介状をご持参の上、当院の循環器内科医師の受診をしていただくことが必要になりますので、初診料等別途お支払いいただくことが必要となります。
詳しくは、「心不全センターのサポートを受けたり、相談をしたいのですが、どうすればよいですか。>他の医療機関に通院中の方」の項目をあわせてご覧ください。

 

心不全患者在宅支援体制構築事業について

心臓いきいき在宅支援施設の認定条件に、准看護師は含まれますか。

含まれません。ただし、講習会の受講は対象資格の制限を設けていない開催施設もございますので、講習会開催施設の案内ポスターをご確認ください。

心臓いきいき在宅支援施設の認定証は、対象職種が1名以上、講習会を受講すればもらえるのでしょうか。

はい。
施設認定は、①対象施設の対象職種1名以上が、施設の代表として既定の講習会を受講する、②講習会受講後、施設の意思をもって認定施設の申請書を広島大学病院心不全センターに提出する、以上2点が条件です。講習会を受講されても、申請書を提出されなければ、施設認定は行われませんのでご注意ください。
 

介護支援専門員ですが、基礎資格は介護福祉士です。心臓いきいき在宅支援施設認定講習会を受講することはできますか。

はい。講習会開催施設が受講対象者を限定していない場合は、受講可能です。各施設の講習会案内ポスターをご確認下さい。ただし、心臓いきいき在宅支援施設認定条件にはなりません。認定条件となる介護支援専門員の基礎資格は医療資格に限りますのでご注意ください。
 

「心臓いきいき在宅支援施設」の認定について

薬局内の薬剤師は実質1人しかいません。 認定後、心不全患者さんが紹介されるような流れになった際にマンパワー的に対応できないかもしれません。状況によっては、紹介患者を断らざるを得ない状況もあるかもしれませんが、このような現状で認定申請をしても良いでしょうか。この取り組みにとって迷惑にならないでしょうか。

認定申請していただいて構いません。様々な現状に応じた連携方法を、一緒に考えていければ幸いです。

認定申請書のうち、施設責任者の欄には誰を記載したらよろしいでしょうか。

各施設の責任者になります。例えば、診療所であれば院長、訪問間とステーションであれば所長の氏名になります。認定講習会を受講した方ではありません。

認定講習会をオンラインで受講する際に必要なものはありますか。

令和2年度の認定講習会は、オンライン開催を予定しております。インターネットに接続可能な環境のもと、パソコンでインターネットに接続いただき、オンラインで受講していただきます。受講者が映し出されたビデオ動画を、事務局が確認することで、受講・出席の確認を行いますので、認定を目的とした講習会参加の際には、カメラ付きパソコンでご参加ください。カメラは、パソコンに外付けすることも可能です。また、質疑応答の際、質問をするためには、マイク付きのパソコンである必要があります。

介護支援専門員の資格をもった代表者が講習会を受講しています。心臓いきいき在宅支援施設の認定を受けることはできますか。

介護支援専門員の方の場合、基礎資格が医師、薬剤師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、保健師である必要があります。前記の資格を基礎資格として有する介護支援専門員の場合は認定を受けることはできますが、その他の基礎資格(介護系など)の方は認定条件を満たしておりませんので、認定を受けることはできません。

平成30年度に2回の講習会を受講したのですが、認定申請書の提出期間中に書類を提出するのを忘れていました。認定していただけないでしょうか。

平成30年度に施設代表者が2回の講習会を受講し、認定条件を満たしている場合においても、申請書の未提出の場合は、認定証を発行しておりません。当事業は、令和2年度も実施いたします。令和2年度に開催される認定講習会を、改めて受講していただき、申請書類を提出いただく必要があります。

認定講習会がオンライン開催の場合、「受講した」ことの確認は、どのように行うのですか。

オンライン研修会中に、受講者が映し出されたビデオ動画を、事務局が確認することで、受講・出席の確認を行います。認定を目的とした講習会参加の際には、カメラ付きパソコンで、カメラをオンにした状態でご参加ください。

認定講習会のオンライン開催中に、事務局側のシステムトラブルではない原因が発生し、全ての講義を受講することができませんでした。認定していただけませんか。

オンライン研修会中に、受講者が映し出されたビデオ動画を、事務局が確認することで、受講・出席の確認を行います。認定講習会のオンライン開催中に、事務局側のシステムトラブルではない原因が発生し、全ての講義を受講することができなかった場合、申し訳ございませんが、認定要件を満たさず、認定をすることはできません。オンライン研修会前には、接続状態などを確認していただけるよう、事前の入室テスト、操作説明会を行う予定です。当日、オンライン研修会を受講される環境で、事前にご自身で接続環境などの確認を行っていただきますよう、お願いいたします。

「心臓いきいき連携病院」の認定について

認定条件にある医師の条件について、心リハの経験を有するとは、どの程度のものを求められているのでしょうか。

心大血管疾患リハビリテーション施設基準では、明確に心リハ指導士の取得を義務付けていますが、本取り組みはこの施設基準に準じるとしているため、資格の確認までは考えていません。あくまで、今までの経験の自己申告で良いと考えています。

心不全対応力向上研修会の日程は1日か、2日以上か?スタッフの派遣の調整を要するので。

開催は1日で行います。ただし、一回の研修会の受け入れ人数は制限を要するため、開催回数は複数の日程となる可能性を想定しています。

心不全対応力向上研修会は、一施設当たりの人数制限はありますか。

人数制限はせず、記載のある職種の中より2名以上の参加も可能です。ただし、研修会参加人数が多くなりすぎると、受け入れ態勢にも限界はあるので、個別に参加者の絞り込みを依頼させていただく場合も考えられます。

心不全対応力向上研修会は平日の開催ですか。 また、現在の状況など考慮すると、Webでの開催など、代替案も考えられていますか。

現在の計画では水曜日、終日での開催としています。これは、多職種によるチーム介入の実際を見て頂くべく、広大にて毎週水曜日に開催している多職種ケースカンファレンスの参加を予定している為です。
感染状況により開催方法の再検討は考慮しますが、2月中旬の状況で判断したいと考えています。
平日、終日とする研修会への参加は現場へのご負担をお掛けすることと思いますが、多職種介入の実際を見て頂き、症例について共に学びあう体験を得られる研修会としたいと考えていますので、ご理解賜りたく思います。
事務局としては、各施設の職員に対する行動規範により個人の希望に委ねられない状況もあることを理解し、開催方法を検討したいと思います。

治療を2か月程度前よりスケジューリングしていくため、心不全対応力向上研修会の日程通知を早めにお願いしたい。

なるべく年末までには、日程をお示しするようにしたいと思います。


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