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越智光夫学長が紫綬褒章を受章しました



学長顔写真

このたび、越智光夫学長は「自家培養軟骨の開発」の研究成果が評価され、紫綬褒章を受章しました。

スポーツ外傷などで起きる膝関節の軟骨欠損症の根治療法として、体外で培養した自身の軟骨細胞を欠損部に移植する方法が試みられてきました。しかし、その方法では移植した培養軟骨が患部から漏れ出るなどの問題がありました。

越智学長は、その問題を克服するため、軟骨細胞を立体的に培養する「自家培養軟骨移植術」を考案し、島根医科大学(現島根大学医学部)に在任していた1996年から世界に先駆けて臨床研究を始めました。

その後、この培養技術は民間会社に技術移転。2012年に製造販売承認を取得、2013年から保険適用を受けています。この自家培養軟骨は、日本初の再生医療等製品であり、日本の成長戦略に合致するとともに、生活の質を向上するうえで国民に多大な貢献をしています。

【受章の感想】

思いがけず褒章をいただき心より感謝しております。私のアイデアが実用化にこぎ着けることができたのも広島大学、島根大学医学部、企業の皆さん、そして何より臨床研究・治験に快くご協力くださった患者さんのおかげです。今回の受章はそうした全員に送られたものと受け止めています。次のステップとして臨床研究を始めた磁力で自己骨髄幹細胞を欠損部に誘導する方法が、多くの患者さんに役立つよう努力したいと思っています。

【お問い合わせ先】

広島大学広報グループ

Tel:082-424-3701

E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に変換して送信してください)


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