• ホームHome
  • 文部科学省「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択されました

文部科学省「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択されました

 広島大学は、平成29年7月27日付けで文部科学省が実施する平成29年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択されました。
 グローバル化や少子高齢化が進み、ますます複雑になる研究・ビジネス環境や多文化共生に対応するためには、ダイバーシティ研究活動を実現して、創造性・多様性、異文化理解を向上させ、インクルーシブで持続的な成長を推進することが必要です。
 この事業は、女性研究者が研究活動と出産や子育て、介護等のライフイベントを両立できる環境を整備するとともに、女性研究者の研究力の向上を一体的に推進するための優れた取組を支援するものです。また、今回採択された「牽引型」では他の連携機関とともに、設定した目標に向かって事業を推進し、その他の機関を含めた地域や分野における女性研究者の活躍促進を牽引することが期待されています。

【本学の取組概要】
 広島大学は、地域の研究・教育拠点としてリーダーシップをとり、その長期ビジョンであるSPLENDOR PLAN2017の実現を目指すとともに、関連研究教育機関や行政機関、民間企業等と連携して、ダイバーシティ研究活動の実現を目指します。
 具体的には、広島大学が、マツダ株式会社、デルタ工業株式会社、及び一般財団法人国際開発センターと連携し、主なターゲットとして理工農学系を中心に、ダイバーシティ研究環境の実現、女性研究者数・女性上位職数の増加を目指します。また、事業を通して、目まぐるしく変わる社会的課題に挑戦する女性研究者、国際的に活躍する女性研究者を育成することで、理工農学系女性研究者の量的・質的拡充を目指します。取組の大枠は以下の4点です。

  1. ダイバーシティ研究環境整備強化
     各連携機関独自の取組を新規・継続実施するとともに、機関間で情報共有・意見交換を行い取組の改善、定着を図ります。また、連携機関のみならず地域の企業・教育機関・地方自治体における管理職を対象とした意識啓発セミナー等を実施することによって、地域の組織風土を改革していきます。
  2. 女性研究者の研究力向上・リーダー育成
     女性研究者の先端的な研究活動を支援するため、女性研究者の国内外での調査研究を実施するための資金補助や、英文成果発表の支援を行います。また、マツダやデルタ工業、国際開発センターなどと協力しての共同研究講座、研修、さらに、その他国内外の女性研究者との交流を強化して女性研究者をリーダーとする共同研究を創出します。これらの支援活動を通して、「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に貢献できる研究者を育成します。
  3. 女性研究者の積極採用・上位職登用
     各連携機関が掲げる目標を達成するために、機関独自の取組を新規・継続実施するだけでなく、役員や管理職を対象としたセミナーを開催することにより地域の組織風土の改革を行います。また、広島大学では連携機関の女性研究者がキャリアアップのために本学で学位を取得することを奨励します。
     広島大学は女性教員割合20%、女性上位職割合20%という目標を掲げており、女性教員の採用と准教授以上の上位職登用に関して、ポジティブアクションを実施します。例えば、女性教員の採用については、第5期科学技術基本計画及び第4次男女共同参画基本計画の「自然科学系分野における女性研究者の新規採用割合についての目標値」に沿って進めます。
  4. ダイバーシティ研究環境実現モデル開発
     広島大学ダイバーシティ研究センターを中心に、連携機関やその他の機関と共に従業員・管理職に対する調査研究を実施し、ダイバーシティ研究環境を実現するためのモデルを開発します。ここでは、①組織・業種の特徴に応じたモデル、②類似業種間の連携による相乗効果を考慮したモデルが考えられます。さらに、モデル開発と合わせて、各組織の状況に応じた研修方法や施策も考案します。

【関連サイト】

【お問い合わせ先】

広島大学男女共同参画推進室
TEL:082-424-4428 / FAX:082-424-4355
Email: syokuin-sen*office.hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)

広島大学学術室研究企画室
TEL:082-424-4507 / FAX:082-424-4592
Email:ura-women*office.hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)


up