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平成22年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞)受賞について



 文部科学省が、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰する「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の「科学技術賞」に、この度、広島大学から3名の受賞が決定し、記者会見を行いました。



○科学技術賞(科学技術振興部門)

業績名:三次元培養による軟骨再生技術の振興

受賞者:広島大学大学院医歯薬学総合研究科 教授・理事(医療担当) 越智光夫

(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 常務取締役 研究開発部長 畠 賢一郎 氏

(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 研究開発部上席研究員 菅原 桂 氏



○科学技術賞(理解推進部門)

業績名:科学が好きな中高生への先端科学の理解増進(広島大学・マツダ財団連携事業「科学わくわくプロジェクト」)

受賞者:広島大学大学院教育学研究科 教授 林 武広

広島大学大学院先端物質科学研究科 教授 鈴木孝至

(財)マツダ財団 常務理事 事務局長 山根英幸 氏





なお、授賞式は、平成22年4月13日(火)12時から、京王プラザホテル(東京都新宿区)で行われる予定です。

 越智教授は、世界に先駆けて、三次元培養による軟骨再生技術を開発し、再生医療の産業化の基盤をつくったことが評価され、実用化を担当する(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングと共同で、科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞しました。

 越智教授は、「もともと人に使用されていた材料に着目したことが大きい。臨床応用まであと一歩と近づいた。今回、患者に還元できる、臨床に直結した研究が評価されてうれしい。何度もメスを入れたくないので、今後は、もっと低侵襲な方法の開発を、もっと先を見据えた再生医療を目指したい」と喜びを語りました。



記者会見する越智教授(左)と畠常務取締役

 林 武広教授と鈴木孝至教授は、広島大学とマツダ財団の連携事業「科学わくわくプロジェクト」において、小中高校生への科学塾を開催するなどの事業を継続的に行ったことが、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与したとして、科学技術賞(理解推進部門)を、マツダ財団と共同受賞しました。

 「科学わくわくプロジェクト」は、青少年の科学離れに対応すべく小中学生や高校生を対象に科学にわくわくする機会を提供する ことで、「科学するこころ」を育むことを目的に、平成15年3月事業実施が決定され、以来定期的に事業が実施されてきました。

 大学教員から高度な 内容を分かりやすく学んだり、大学の最先端の設備を使って実験を行い、研究発表に繋げるなど、新しい取り組みも始めています。

 広島大学科学わくわくプロ ジェクトセンターの林 武広センター長は、「このプロジェクトが長く続いているのは、現場教員の議論から生まれ、メンバー全員が継続的に プログラムに関わっているから。今回の受賞は、メンバー全員の熱意が評価されたと思っている。子どもたちの科学への興味の深化が期待できるし、教育効果の 評価を研究発表することで、学校教育への波及効果も期待できる」と喜びを語りました。



がっちり握手。左から林教授、山根常務理事、鈴木教授
授賞式の様子が届きました(写真提供:広島大学東京オフィス)。




文部科学大臣祝辞




越智教授ら被表彰者




鈴木教授(中央手前)、林教授(その奥)ら被表彰者




記者の要望に応えて「ハイ!ポーズ」

表彰状と記念楯





賞状(越智教授)




記念楯(越智教授)





【お問合わせ先】 

広島大学広報グループ

TEL:082-424-6131


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