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角筆(先端をとがらせた古筆記具)を用いて、紙面をくぼませて文字などを書き入れた古文献を初めて発見したことで知られる本学の小林芳規名誉教授が、第13回(2025年)日本学賞を受賞しました。
日本学賞とは、一般社団法人日本学基金が主催する賞で、2013(平成25)年に創設されました。日本学の各分野における優れた業績を顕彰し、研究の未来に貢献することを目的としています。
今回の受賞は、角筆という独自の視点から新たな文化史を切り拓いた研究が高く評価されました。
なお、小林名誉教授は、角筆文献の発見と研究により、1991(平成3)年に日本学士院から恩賜賞・日本学士院賞を受賞し、さらに、2019(令和元)年度には文部科学省から文化功労者にも選ばれています。
本学では、長年にわたり角筆の研究に尽力した小林名誉教授の研究成果を広く紹介するため、2020(令和2)年8月には、本学中央図書館の地下1階に世界で初となる角筆資料室を設置しました。ここでは、角筆文献293点943冊と共に、角筆の実物や角筆を浮かび上がらせるために考案された「角筆スコープ」などを所蔵しています。
さらに、2024年10月には、教授の足跡をたどる特別企画展「角筆のみちびく世界展」を開催しました。本展では、2020 年に中央図書館内に設置した「小林角筆資料室」の所蔵資料をもとに、氏の最初期における貴重な角筆文字調査資料などを展示し、角筆が導く新たな言語・文化研究の世界を披露しました。
写真提供
撮影:吉岡早百合
角筆(写真右側の先端を尖らせた古筆記具)
2024年10月開催「角筆のみちびく世界展」の様子
参考記事
- 「角筆」の世界 文化功労者の小林芳規名誉教授に聞く
- 角筆研究の第一人者、小林芳規名誉教授が文化功労者の顕彰を受けました
- 【2024/10/7~28開催・東広島】広島大学中央図書館地域・国際交流プラザ「角筆のみちびく世界展」開催のお知らせ
【お問い合わせ先】
広島大学広報グループ

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