平成28年度(秋季学位記授与式)

学長式辞(平成28年度秋季学位記授与式)2016.9.20

本日、学位記を受けられる卒業生、修了生の皆さん、誠におめでとうございます。
平成28年度秋季学位記授与式を挙行するにあたり、広島大学を代表して心からお祝い申し上げます。
とりわけ海外からの留学生の皆さんは、言葉や文化、生活習慣の違いという壁を乗り越えられ、一方ならぬ努力をされてきたことと思います。この場であらためて敬意とねぎらいの言葉を贈ります。
皆さんに授与された学位は、お一人おひとりのたゆまぬ研鑽と努力の賜物であることは申すまでもありません。それと同時に、ご家族や友人、先輩など周りの方々の理解と協力によって成就されたものであることを、しっかり心に留めていただきたいと思います。

さて、今年は広島にとって歴史的な年となりました。広島東洋カープの25年ぶりリーグ優勝はご承知の通りですが、それだけではありません。5月27日、オバマ大統領が米国の歴代大統領として初めて広島平和記念公園を訪れ、慰霊碑に献花されました。私は、世界平和に向けて踏み出した新たな一歩であると理解しています。みなさんが卒業された2016年は、このような記念すべき年として、将来思い出されることと思います。
実は、オバマ大統領が訪れた平和記念公園と広島大学は、深いつながりがあるのです。
平和記念公園は、本学の前身校の一つである広島高等学校の卒業生である丹下健三(たんげ・けんぞう)氏が設計しました。原爆死没者慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」の碑文は、本学教授であった雑賀忠義(さいか・ただよし)氏の考案・揮毫によるものです。

皆さんは「自由で平和な一つの大学」を建学の精神とする広島大学で、学を修められました。このことに誇りを持ち、専門領域での研鑽とともに「平和を希求する国際的教養人」としての素養を、これからも磨き続けてほしいと願っています。

先月、PHP新書の一冊として「広島大学は世界トップ100に入れるのか」という本が出版されました。この本は過去、現在、未来の同窓生と教職員へのエールであります。
「100年後にも世界で光り輝く広島大学」を目指し、地域や世界に羽ばたいていかれる皆さんとスクラムを組み、「ええね広大!」を合言葉に頑張ってまいります。

終わりに、皆さんの前途が夢と希望に満ちたものとなることを祈念いたしまして、私からのはなむけの言葉といたします。

平成28年9月20日
広島大学長 越智光夫


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