悪性高熱症 ゲノム医療外来

悪性高熱症
 周術期の致死性麻酔合併症である悪性高熱症は、常染色体顕性遺伝の筋疾患です。揮発性吸入麻酔薬または脱分極性筋弛緩薬によって誘発され、遺伝性の素因を持っている方が発症します。悪性高熱症の遺伝性素因を持っている人の場合、現在ではこれらの薬剤を用いずに全身麻酔を行うことで、安全に手術を受けることができます。そのため悪性高熱症の素因の有無について、麻酔を受ける前に知っておくことが重要となります。
 過去に受けた手術で、手術中または手術後の原因不明の突然死や高体温、筋強直、赤褐色尿、術後の筋痛などがあった場合は悪性高熱症を疑われます。これらに該当し悪性高熱症が疑われる方やその血縁者の方は、遺伝学的検査や遺伝カウンセリングを受けることができます。

 

担当診療科:遺伝診療科、麻酔科
担当医:檜井孝夫(遺伝子診療科)、三好寛二(麻酔科)
診療内容:遺伝カウンセリング、遺伝学的検査(発症者、血縁者)など

予約について:
地域連携経由でご予約される場合 外来患者さんについて
※遺伝子診療科に「紹介・予約申込書」と「診療情報提供書」を作成いただき地域連携までFAXしてください

リンク:
広島大学 麻酔蘇生学(悪性高熱症に対する臨床研究、基礎研究)
 


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