広島大学病院検査部・輸血部・病理診断科におけるISO 15189の運用
医療における検査技術は日々進歩を遂げている.我われ検査に携わる一員として,検査技術の向上を通して正確・精密な検査データを迅速に医師に伝え,引いては信頼性のある検査データの提供を介して患者ケアに貢献することは使命である. 広島大学病院検査部・輸血部・病理診断科(以下,「検査部」とする)に所属する各個人が一丸となり組織としてISO 15189の運用に沿って検査を構築する.
ISO 15189の認定
- ISO 15189は,ISO 9001及びISO/IEC 17025をベースとし,2003年に制定された臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を提供する国際規格である.検査室が品質マネジメントシステム(Quality Management System:QMS)を構築し遂行することが重要とされる.ISO 15189の認定は「質の高い検査結果を提供することができる検査室」として第3者機関から認められたものであり,検査室の実力を証明したものである.
*上記認定書をクリックすると認定書PDFが展開します
広島大学病院検査部
臨床検査室 ISO15189:2012 の 認定
認 定: 2015年 3月 12日
認定更新日: 2019年2月19日
有効期間 : 2023年3月31日
品質方針
広島大学病院検査部・輸血部・病理診断科の品質方針 「広島大学病院の理念」および「広島大学病院の基本方針」を受けて, 広島大学病院検査部・輸血部・病理診断科の品質方針を以下のように定める.
- 安全で安心な医療の提供のため医療法等に定められた法規を遵守するとともに,新しい医療の開発のためにも必要不可欠な信頼性の高い検査結果を提供するために, 2014年度に構築されたISO15189:2012に基づく品質マネジメントシステムを遵守する.
- 品質マネジメントシステムを構築し遵守することで検査データの標準化に寄与し,広島県だけでなく全国に発信できる臨床検査のオピニオンリーダーとして社会に貢献する.
- 臨床検査管理主体は全構成員にこの品質方針と品質マニュアルを伝達しかつ熟知させ,全構成員の 日常業務に反映させる.
- 臨床検査管理主体は,品質マネジメントシステムの運用・維持・改善に関して,ISO15189:2012に 適合するよう管理する.
- 臨床検査管理主体は,品質方針及び品質目標について,マネジメントレビューにおいて見直す.

情報提供
検査項目一覧と基準値
- 化学免疫検査
- 血液検査
- 一般検査
- 微生物検査
JCCLSの共用基準範囲の導入について
当検査部においても基準値の標準化を進めていく中で, 日本臨床検査標準協議会(JCCLS)が公開する「日本における主要な臨床検査項目の共用基準範囲 -解説と利用の手引きー」を参考に変更してまいります.
検査部ニュース
院内で実施する検査項目や基準値の変更に関する事を検査部ニュースでお知らせしています2020/05/12 | 第8因子凝固活性 基準範囲変更 |
2019/11/20 | カルシウム(Ca)基準範囲変更 |
2019/10/11 | 血小板凝集能検査開始 |
2019/06/17 | 亜鉛(Zn)基準範囲の変更 |
2019/05/09 | JCCLSの共用基準範囲の導入について |
2018/07/25 | プレセプシン院内検査中止 |
2018/04/11 | PIVKA-Ⅱ試薬バージョンアップと基準値の変更 |
2018/03/16 | TTT、ZTT、ヘパプラスチン院内検査中止 |
2017/12/27 | IL-2R測定機器の変更 |
2017/05/02 | 基準値ならびに単位の変更 |
2017/04/01 | 日本臨床検査技師会・日本臨床検査標準協議会の精度保障施設認証を更新しました |