未来共創科学研究本部 研究戦略推進部門
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広島大学の世界トップレベル研究拠点「持続可能性に寄与するキラルノット超物質拠点(SKCM2)*」によるキラルノット超物質に関する講義と体験学習イベントが2023年3月2日、広島大学附属高等学校(広島市南区)で開かれ、AS(Advanced Science)コース*の2年生40人が参加しました。
本イベントは将来を担う若者たちに世界最先端の研究に触れてもらうことで、科学の楽しさを体感してもらい、次世代の科学者を育成することを目的に開催されたものです。
大学院先進理工系科学研究科の小鳥居 祐香 准教授が「キラルノット超物質拠点の研究と結び目」をテーマに講義。キラルノット超物質の研究開発に、どのような結び目や数学が関係するのかを説明しました。講演後には活発な質疑応答が繰り広げられました。
その後行われた体験学習では、VR(バーチャル・リアリティ)を使って三葉結び目(trefoil knot)とベクトル場を実際に見たり、分子模型を用いてキラル分子を作成したりしました。
生徒からは「VRを使うことで、結び目の構造をより分かりやすく確認することができた」「模型を使って実際に形にすることで理解が深まった」などの声が寄せられました。
広島大学附属中・高等学校の橋本三嗣教諭は「最先端の研究に触れ、日頃学んでいることは様々なところで繋がっていることを知るきっかけにしてほしい」と期待していました。
*持続可能性に寄与するキラルノット超物質拠点(SKCM2)は、令和4年度世界トップレベル研究拠点形成事業(WPI)に採択された研究拠点です。本拠点では、世界トップレベルの研究者が広島大学に結集して基礎研究に取り組むことで、イノベーションをもたらす応用研究に発展させ、地球規模の課題解決に挑みます。
*ASコース:スーパーサイエンスハイスクール事業で設置されたコース。社会に開かれた科学技術を先導する人材を育成・輩出することを目標としています。
小鳥居准教授の講義を熱心に聞く生徒たち
VRで結び目構造を見る
顕微鏡を用いたキラル磁性体の観察
キラル分子の模型に興味津々