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2024年8月6日、平和学長会議が、東千田キャンパスSENDA LABにて開催されました。この会議には、平和学長宣言の趣旨に賛同した世界7カ国・地域10大学(本学を含む)から、学長・副学長をはじめとする約30人が参加しました。
海外の大学長らは、この日、平和公園で行われた平和記念式典に参列した後、本学東千田キャンパスへ移動し、広島大学原爆死没者追悼式や平和企画に参加しました。
その後、多数の地元メディアが駆けつけるなか、越智学長の挨拶で会議は開会。越智学長は挨拶の中で、「今、我々大学が果たすべき役割は非常に重要。異なるバックグラウンドを持つ世界中の学生が、国際交流を通じて共に学び議論することで、多様な文化や価値観を超えて、世界全体の平和の実現が可能になると信じています。ぜひ、世界の大学のリーダーや世界中の若者に、広島を訪れていただき、原爆の実相を目の当たりにして、それぞれが平和や持続可能性について考え、アクションを起こす機会を提供していきたい」と力強く決意を述べました。
松井広島市長の挨拶
続いて、平和記念式典を終えて会場に駆けつけた松井一實広島市長も、「対話は平和を築くためにとても重要な手段。広島市も、世界平和のために大学と連携していきたい」と平和学長会議への期待を述べました。
その後の会議では、冒頭に各大学の学長らが平和とサステナビリティについて紹介を行ったのち、金子理事・副学長(グローバル化担当)から、平和と持続可能な未来を築くために貢献できるリーダーを育成するため、学生と若手研究者の国際交流機会の創出を目指す各種取り組みについて提案を行いました。
その後のラウンドテーブルディスカッションでは、モデレーターを務めるJoshua Fisher講師(コロンビア大学Climate School AC4 ディレクター/広島大学NERPS特任教授)とDahlia Simangan准教授(広島大学IDEC国際連携機構)の進行のもと、持続可能な世界平和に向けた大学の役割について、各国の学長らが白熱した議論を展開。各大学からは、「学生らが広島で平和について学ぶ機会を提供することが重要」「より多くの関係者(市民社会、政府、企業)へ参画の呼び掛けを」「共通のビジョン・目標をもつことが重要」「少ない資金、ローカルレベルからでも、アクションを」「まずは焦点を絞って、集中的に取り組んでは」「教員間でも知識を共有できるプラットフォームの構築をしては」「サステナビリティを担当するオフィス同士での情報交換の場をつくろう」、といった今後の取り組みに関する具体の提案も行われました。
会議の終盤には、これらの議論の内容を盛り込んだ「平和学長宣言」が越智学長によって読み上げられ、宣言が採択されると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。閉会後、各大学の学長・関係者らは、固い握手で更なる連携を約束しました。
平和学長会議 参加大学
・日本:広島大学
・米国:アイダホ大学、コロンビア大学
・台湾:国立成功大学、国立中央大学
・イタリア: パヴィア大学、ペルージャ外国人大学
・インドネシア: ハサヌディン大学
・インド: インド工科大学ボンベイ校
・スウェーデン: 世界海事大学
ラウンドテーブルの様子
松井市長、参加大学の学長らと
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広島大学グローバル化戦略グループ