令和5(2023)年度終了プロジェクト
大学教育再生の戦略的推進
大学教育のグローバル展開力の強化
スーパーグローバル大学創成支援事業 タイプA(トップ型)
世界をキャンパスとして展開する広島大学改革構想
採択年度:H26年度~R5年度
概要:本事業は、「グローバル人材を持続的に輩出し、知を創造する世界トップ100の総合研究大学」という10年後の広島大学のあるべき姿を見据えた、教育力強化と研究力強化を両輪とする大学改革構想である。教育改革を迅速に実行するためガバナンスを強化し、教育力強化と研究力強化との協奏により国際通用性の高い教育を提供することで、「常に変動し予測不能な人類社会の課題を協働して解決することのできる人材」を育成する。
取組部局等:大学全体
備考:オリジナルページ
科学技術関係人材の育成・確保
科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業
広島大学大学院リサーチフェローシップ制度
採択年度:R3年度~R9年度(R6年度以降は次世代研究者挑戦的研究プログラムに統合)
概要:情報・AI、量子、マテリアル、サステイナビリティ学の分野に入学する優秀な博士課程後期学生をリサーチフェローとして認定し、毎年度生活費相当の研究専念支援金と研究費のフェローシップを実施する。また、リサーチフェローには民間企業や国際機関、起業に至る多様な複線型のキャリアパス形成を支援し、地域社会・国際社会で活躍・評価される、世界で通用する研究人材を輩出する。
取組部局等:大学全体
分野別の研究開発
カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2有効利用拠点における技術開発(NEDO)
カーボンリサイクル研究拠点におけるGas-to-Lipidsバイオプロセスの開発
採択年度:R2年度~R5年度
概要:カーボンニュートラル社会を実現するため、高効率火力発電所等で排出されるCO2(Gas)を原料として、二種類の微生物がもつ発酵機能を活用し、健康食品や化粧品、飼料などの素材となる付加価値の高い脂質(Lipids)の生産技術を開発する。
取組部局等:大学院統合生命科学研究科
研究リーダー:大学院統合生命科学研究科 教授 秋 庸裕
備考:オリジナルページ、NEDO
研究環境・基盤整備、研究拠点形成
研究拠点形成事業(A. 先端拠点形成型)
先進エネルギー材料を指向したポリオキソメタレート科学国際研究拠点
採択年度:R1年度~R5年度
概要:タングステン、バナジウム等の前周期金属が形成する酸性分子であるポリオキソメタレートについて、日本・イギリス・フランス・ドイツ・中国の5カ国で連携して研究を進め、国際的研究拠点を形成する。ポリオキソメタレートが持つ電気化学活性、プロトン授受能力、強酸性等の特性に注目し、先進エネルギー材料の創出を行うとともに、多国間共同研究を通じた若手人材育成・国際ネットワーク構築を目指す。
取組部局等:大学院先進理工系科学研究科
研究リーダー:大学院先進理工系科学研究科 教授 定金正洋
備考:オリジナルページ
研究拠点形成事業(B.アジア・アフリカ学術基盤形成型)
SDGs目標B型肝炎ウイルス排除を目指す若手疫学研究者国際連携ネットワーク形成
採択年度:R3年度~R5年度
概要:世界視点で見たB型肝炎ウイルス(HBV)高度浸淫地区:国(アジア:カンボジアおよびアフリカ:ブルキナファソ)におけるHBV elimination の達成に貢献すべき若手研究者の育成をこれまでに構築した研究協力基盤を活かし、OJT(on the job training)を導入し、効果的に実施する。HBV 感染状況と治療実態の解明と、ワクチン等によるHBV 母子感染予防対策の効果検証を行い、次世代対応策の構築を目指す。
取組部局等:大学院医系科学研究科
研究リーダー:大学院医系科学研究科 講師 杉山 文
産学連携、地域科学技術振興
地域中核大学イノベーション創出環境強化事業
地域中核大学イノベーション創出環境強化事業
採択年度:R4年度~R5年度
概要:Town & Gown構想を通じた地域課題の発掘と研究シーズ・技術シーズ創出によるイノベーション創出、及び新・オープンイノベーション事業本部における先端研究成果の社会実装の加速により地方創生と経営基盤強化を実現する。
取組部局等:学術・社会連携室、Town & Gown Office
備考:オリジナルページ
産学連携推進事業費補助金(地域の中核大学の産学融合拠点の整備)
広島大学デジタルものづくりイノベーション拠点
採択年度:R4年度~R5年度
概要:産学の創発的研究開発とデジタルものづくり人材育成の好循環を促すデジタルものづくりイノベーション拠点を整備。高電圧対応のEMC試験室を設置して自働車産業のEV化を支援するほか、企業との共同実験室、短期・中期の利用も可能なインキュベーション施設も設置する。さらにコワーキング等のための共創スペースも設置してオープンイノベーションの推進を図る。
取組部局等:デジタルものづくり教育研究センター
備考:オリジナルページ
医療系研究開発事業
戦略的国際脳科学研究推進プログラム(AMED)
縦断的MRIデータに基づく成人期気分障害と関連疾患の神経回路の解明
採択年度:H30年度~R5年度
概要:成人期の気分障害(うつ病、双極性障害)、不安症、強迫症、統合失調症、閾値下うつおよび健常成人を対象として、MRI脳画像および付随する臨床データ等を縦断的に取得します。これらのデータセットを用いてAI技術を応用して解析することにより、双極性うつとうつ病の鑑別法、治療反応性(臨床経過)の予測法、5疾患のMRI回路にもとづくバイオタイプなどを提案します。また、閾値下から閾値上うつ病へのMRI画像の変化を評価することで発症メカニズムの解明していきます。
取組部局等:大学院医系科学研究科
研究リーダー:大学院医系科学研究科 教授 岡本泰昌
次世代医療機器連携拠点整備等事業(AMED)
国際競争力を飛躍的に高める普遍的医療機器開発を目指した拠点整備事業
採択年度:R1年度~R5年度
概要:本拠点は、新興国を含む普遍的な現場ニーズを満たし、必要十分な機能と品質を備え、かつ低コストで実際の医療現場や患者の手に届く、手頃な医療機器の開発を目指し、これらが可能な環境を整備する。
取組部局等:大学全体
令和4(2022)年度終了プロジェクト
大学教育のデジタル化
デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業
ものづくり・酪農・インフラ分野におけるDXを力強くけん引する高度専門人材の育成
採択年度:R3年度~R4年度
概要:各専門分野においてデジタル技術・データ分析等を実践する実験・実習カリキュラムを全学的に⽀援するための共通した情報基盤の整備として「統合AI教育研究⽤サーバシステム」を導⼊した上で、産業界等のDXの動向課題・ニーズを踏まえ、特に「ものづくり」「酪農」「インフラ」の専⾨分野におけるデジタル化推進プログラムの開発・整備を行う。
科学技術関係人材の育成・確保
グローバルサイエンスキャンパス
持続可能な発展を導く科学技術人材育成コンソーシアムGSC広島~世界を舞台とした教育プログラムと地域の産学官連携による人材育成~
採択年度:H31年度~R4年度
概要:「世界を舞台とした教育プログラム」と「地域の産学官連携による教育プログラム」により、(1)グローバル社会が抱える課題や将来の課題に、能力を最大限発揮して挑戦し続ける生徒、(2)研究分野に関する高い研究能力と専門技術を有する生徒、(3)関連分野の理解力と、それらを融合・連携させる応用力、実践力、新たな課題発見能力を有する生徒、(4)多様な価値観を持つ他者への発信力、英語の意思疎通能力を基盤に研究内容の議論ができる生徒を育成する。
取組部局等:大学全体
備考:オリジナルページ
ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)
国際型ダイバーシティ研究環境実現プログラム
採択年度:H29年度~R4年度
概要:女性研究者がその能力を最大限発揮できるための環境整備や、女性研究者の研究力向上、上位職登用など、女性研究者の活躍に向けて連携する機関とともに取り組む。
1.ダイバーシティ研究環境整備強化
2.女性研究者の研究力向上・リーダー育成
3.女性研究者の積極採用・上位職登用
4.ダイバーシティ研究環境実現モデル開発
取組部局等:大学全体
備考:オリジナルページ
分野別の研究開発
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
記号的AIに基づく思考経験のデザインと統計的AIに基づく思考パターンの検出によるテーラーメイド学習支援
採択年度:H30年度~R4年度
概要:本研究テーマでは、人の思考に関する認知科学、心理学の知見を記号的 AI に基づきモデル化し、思考を外在化(「見える化」と「触れる化」)して探索的に行える学習環境を構築する。さらに、そこで学習ログとして得られる思考経験データから各学習者の思考パターンを検出し、個人の思考の傾向に合わせたテーラーメイドな学習支援を実現する。
研究リーダー:大学院先進理工系科学研究科 教授 平嶋宗
戦略的創造研究推進事業(さきがけ)
ペタビット時代を支える革新的分子ストレージング技術の確立
採択年度:R1年度~R4年度
概要:一つの分子で電気的メモリー効果を示す「単分子誘電体」を用いて,革新的な微小分子メモリーの創出を目指す。
研究リーダー:大学院先進理工系科学研究科 教授 西原禎文
研究成果展開事業大学発新産業創出プログラム(START)
籠型分子を用いた超高密度不揮発性メモリおよび超低消費電力AIチップの開発
採択年度:R2年度~R4年度
概要:1ナノメートルサイズの1つの分子の情報を記録できる籠型分子を用いて、高速・高密度・低消費電力の不揮発性メモリを開発する。AI・ビッグデータ時代を支える革新的コンピューターの実現に貢献するベンチャー設立を目指す。
研究リーダー:大学院先進理工系科学研究科 教授 西原禎文
国際科学技術共同研究推進事業 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
チリにおける持続可能な沿岸漁業及び養殖に資する赤潮早期予測システムの構築と運用
採択年度:H29年度~R4年度
概要:赤潮を構成する微生物の相互作用と赤潮動態の関係を解明
近年チリでは大規模な赤潮が発生し、主要産業のサケ養殖や沿岸漁業に深刻な被害が生じている。そこで、赤潮の「指標微生物」を特定し、携帯可能な小型キットを用いた簡便な微生物モニタリング法、およびそれらモニタリングデータを利用した赤潮動態予測モデルを開発する。赤潮対策のための産官学連携体制を構築して研究成果を統合し、赤潮早期警戒と被害予防に役立つ情報発信システムの確立・運用を目指す。赤潮動態予測による被害軽減と産官学連携による情報共有基盤構築。赤潮発生・収束メカニズムに関する新たな知見の獲得とともに、赤潮動態予測技術の開発・実証を目指す。赤潮動態予測システムを運用し、漁業従事者への情報提供を行う。産官学連携により、科学的根拠に基づく赤潮対策ガイドラインを策定し、チリ政府への施策提言を行う。
研究リーダー:学術・社会連携室(環境遺伝生態学分野) 教授 丸山史人
備考:オリジナルページ
研究環境・基盤整備、研究拠点形成
研究大学強化促進事業
研究力強化プログラム
採択年度:H25年度~R4年度
概要:抜本的な研究力強化に向けて、これまでの改革の取り組みに加え、
(1)URAをはじめとする研究推進体制・研究環境の整備
(2)世界的研究拠点の継続的創出
(3)優れた研究人材の確保・育成のための競争的環境の確立
(4)国際研究活動の活性化に取り組み、世界トップ100の研究大学を目指す。
取組部局等:大学全体
産学連携、地域科学技術振興
革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)
精神的価値が成長する感性イノベーション拠点
採択年度:H25年度~R3年度、R4年度(COI加速支援)
概要:脳科学・光技術・情報技術を駆使し、感性の可視化・生体センシング・遠隔再現技術を可能とするBrain Emotion Interface (BEI)を開発する。BEIを基盤とし、衣・食・住・車など多様な分野で精神的価値の高い革新的ものづくりを実現するとともに、感性によるコミュニケーションを通じて人と社会のつながりを革新し、精神的価値が成長する社会の実現と日本発感性マーケットの創出を目指す。また、「Well-Being社会に貢献する感性統合解析パッケージDXの社会実装」プロジェクトを提案し、令和4年度のCOI加速課題に採択された。
研究リーダー:脳・こころ・感性科学研究センター 准教授 笹岡貴史
備考:オリジナルページ
産学連携推進事業費補助金(地域の中核大学の産学融合拠点の整備)
半導体プロセスのオープンイノベーション研究拠点(J-Innovation HUB棟(Jイノベ棟))
採択年度:R3年度(補正予算)
概要:革新的半導体の研究開発のため、せとうち半導体共創コンソーシアム(仮称)設立のもと、その中核である広島大学ナノデバイス研究所の2つのスーパークリーンルーム(研究用半導体集積回路試作ライン)に付設して、3階建鉄筋コンクリート造の新研究棟「J-Innovation HUB棟」を建築する。オープン交流拠点と企業研究員の常駐スペースを配置し、極限環境エレクトロニクス・原子層ナノプロセシング研究、AI/IoT・Beyond 6G研究を行う。
取組部局等:ナノデバイス研究所(旧:ナノデバイス・バイオ融合科学研究所)
備考:オリジナルページ
医療系研究開発事業
B型肝炎創薬実用化等研究事業
高効率感染細胞系と長期持続肝炎マウスモデルを用いたHBV排除への創薬研究
採択年度:H29年度~R4年度
概要:革新的な動物モデルを用いた肝炎の予防および治療法の研究や創薬研究のイノベーションを目指す。
取組部局等:大学院医系科学研究科
免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(AMED)
アレルギー性皮膚疾患の病態における発汗異常の解明と治療法の開発
採択年度:R1年度~R4年度
概要:アトピー性皮膚炎、コリン性蕁麻疹、特発性後天性全身性無汗症などの発汗異常が関与する皮膚アレルギー疾患を対象に、汗と発汗機能がどのように皮膚バリア、皮膚ミクロビオームと相互作用して病態を形成するかを明らかにする。また、レジストリを作成して発汗機能評価法の標準化と新たな治療法の開発を目指す。
研究リーダー :大学院医系科学研究科 教授 秀道広
革新的先端研究開発支援事業(AMED PRIME)
S-アデノシルメチオニン(SAM)代謝が関与する寿命延長メカニズムの解明
採択年度:R1年度~R4年度
概要:長寿変異株の解析や長寿を誘導する代謝産物を酵母と線虫を用いて探索し、創薬・機能性食品への応用展開、生活習慣病の予防へ繋げる。
研究リーダー:大学院統合生命科学研究科 教授 水沼正樹
光環境に応答する表現型多型の分子・神経制御機構
採択年度:R1年度~R4年度
概要:本研究では、早期ライフステージにおける光環境が形態形成に及ぼす影響を明らかにする。具体的には、早期ライフステージにおける生物の環境応答の顕著な例である表現型多型を示す線虫Pristionchus pacificusをモデルとして用いて、表現型多型決定に関わる分子・神経基盤を解明する。
研究リーダー:大学院統合生命科学研究科 助教 奥村美紗子
令和3(2021)年度終了プロジェクト
大学教育のグローバル展開力の強化
大学の世界展開力強化事業
先端技術を社会実装するイノベーション人材育成のための国際リンケージ型学位プログラム
採択年度:H29年度~R3年度
概要:スマートインフラ整備・新エネルギー・環境持続性の3分野およびその融合技術分野を対象にインド6大学(IIT-D、IIT-B、IIEST-Shibpur、BITS-Pilani、CSIR-CEERI、IIM-A)と共同で3コースで7つの日印教育交流パッケージを展開する。学生は地域課題に沿って技術開発の方向を誘導し革新技術を社会へ実装する高度イノベーション人材に必要なグローバル・コンピテンシーを身につける。
取組部局等:大学全体
備考:オリジナルページ
大学教育のデジタル化
デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン
取組①「学修者本位の教育の実現」 次世代オンライン教育を実現する「バーチャルクラスルームデジタルラーニング(VCDL)」環境の構築
採択年度:R2年度~R3年度
概要:広島本学では、10年後のデジタル技術を活用した教育・研究等のあり方を見据えて、「広島大学DX推進基本計画(令和2~4年度版)」を令和3年1月に策定した。その中で、優先的に取り組む教育分野の事項として教育・学習データの活用と教育コンテンツのデジタル化を挙げている。コロナ対策のためオンライン授業の増加などにより教育のデジタル化が拡大し、様々な学習データが蓄積されつつある。これらを学習者へ効果的にフィードバックすることや教育方法の改善に結び付けるなど、利活用することは重要である。そのため本申請事業では、1) 学習支援システム(LMS)の再構築と学習記録の利活用、2) 教育・学習データ管理ポリシーと利活用ポリシーの策定、3) 本学以外でも活用可能な質の高い教育用動画コンテンツの作成、4) 支援組織である情報メディア教育研究センターの機能強化に取り組む。これにより、次世代オンライン教育を実現する「バーチャルクラスルームデジタルラーニング(VCDL)」環境の構築を目指す。
取組部局等:大学全体
取組②「学びの質の向上」 DXで拓く学びのパラダイムシフト ~ニューノーマルの新たな教育実現に向けた「バーチャルクラスルームデジタルラーニング(VCDL)」環境の構築~
採択年度:R2年度~R3年度
概要:広島大学では、10年後のデジタル技術を活用した教育・研究等のあり方を見据えて、「広島大学DX推進基本計画(令和2~4年度版)」を令和3年1月に策定した。本計画の「教育・学習データの活用と教育コンテンツのデジタル化」では、対話的な教材、VR(Virtual Reality)を活用した教材などデジタル化の特徴を活かした優れた教育コンテンツを作成するとともに、学内外で活用し、教育改善に繋げることを目指している。本事業では、1)VRを活用したデジタル教材を開発し、ニューノーマルにおける新しい教育を推進する「デジタル教材の開発」、2)学内での効率的な共同開発を進め、同時に他教育機関との教材の共有化を図る「学内外での連携による開発と普及」、3)コロナ禍や災害など、あらゆる状況にあっても止めることなく教育を推進するための環境整備を図る「サステイナブルな学習環境の構築」に取組み、キャンパスの枠を超えて授業を展開する「バーチャルクラスルームデジタルラーニング(VCDL)」環境を構築する。
取組部局等:大学全体
科学技術関係人材の育成・確保
科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業
未来を拓く地方協奏プラットフォーム
採択年度:H26年度~R3年度
概要:テニュアトラック導入による若手研究者の自立・流動促進プログラム、およびイノベーション創出人材の実践的養成・活用プログラムの二つの機能を支えるプラットフォームを構築し、博士課程後期の学生、ポストドクター、テニュアトラック研究者に対して、各キャリア段階に応じた支援をシームレスに行う。
取組部局等:大学全体
備考:オリジナルページ
産学連携、地域科学技術振興
共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)(共創分野・育成型)
広島から世界最先端のバイオエコノミー社会を実現するBio×Digital Transformation(バイオDX)産学共創拠点
採択年度:R2年度~R3年度
概要:新型コロナウイルスの感染拡大、食料確保の困難化、医薬品需要の増加、環境問題の深刻化等の社会問題がより顕在化する中で、SDGsにおいて持続的成長と社会課題の解決が急務となっている。それらの課題を従来の対策の延長上で解決することは困難であり、バイオエコノミーの推進が必須である。
また、SDGs達成に貢献するイノベーション・エコシステムの構築には、生物機能を最大限引き出す「Bio×Digital Transformation(バイオDX)」の強力な推進が不可欠となる。我々は多様なステークホルダーとの共創のもと、地域イノベーション力の徹底強化を図り、広島大学に「バイオDX」産学共創拠点を構築し、広島から世界最先端のバイオエコノミー社会を実現することを目指す。
研究リーダー:ゲノム編集イノベーションセンター センター長・教授 山本 卓
備考:オリジナルページ
医学・歯学教育
多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン
全人的医療を行う高度がん専門医療人養成
採択年度:平成29年度~令和3年度
概要:本事業は、高度ながん治療の専門性を有すると同時に全人的医療を高度なレベルで実践できる人材を育成する中国・四国地方全域の大学院・がん診療拠点病院が連携した教育プログラムです。
各施設の特色と患者会との連携を生かしゲノム医療・高齢者・小児・希少がん・全人的医療の領域において高度なレベルで標準化された共通コアおよびeラーニングによる域内統一カリキュラムを設計し、評価修正を行い、大学間連携と拠点間連携による大学、分野、職種を超えた専門職教育を行います。
備考:オリジナルページ
令和2(2020)年度終了プロジェクト
大学教育再生の戦略的推進
大学のグローバル化のための体制整備
【大学の世界展開力強化事業】
CLMV諸国の持続可能な平和、幸福、発展に貢献する研究力と社会企業力の融合人財育成
採択年度:H28年度~R2年度
概要:国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(以下、SDGs)」を実現するため、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、ラオス(以下CLMV諸国)およびタイの社会インフラ整備に貢献する「人財」を育成するため、CLMV諸国協定校との学生交流を行う。
取組部局等:大学全体
備考:オリジナルページ
分野別の研究開発
ひろしまサンドボックス(広島県)
広島県民の医療や健康等個人情報にブロックチェーン型情報管理と情報信託機能を付与した情報流通基盤を構築する事業
採択年度:H30年度~R2年度
概要:個人自らが情報のハブとなり、健康情報や購買・活動履歴など、それぞれの事業者が保有する履歴を分散型台帳で管理・保全することなど、高いセキュリティと情報管理の標準化を備えた流通基盤を構築する。
取組部局等:大学全体
研究環境・基盤整備、研究拠点形成
研究拠点形成事業(A. 先端拠点形成型)
スピンキラリティを軸にした先端材料コンソーシアム
採択年度:H27年度~R1年度(R3.3まで実施)
概要:日本・イギリス・ロシアを中心とした世界6カ国、149人の研究者らが連携することにより、キラル磁気構造の制御、合成法の確立、応用までの研究を世界的に推進し、次世代の中核を担う若手研究者を育成する。
研究リーダー:大学院先進理工系科学研究科 教授 井上克也
備考:オリジナルページ
産学連携、地域科学技術振興
産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)
ゲノム編集による革新的な有用細胞・生物作成技術の創出(「ゲノム編集」産学共創コンソーシアム)
採択年度:H28年度~R2年度
概要:バイオ産業、動植物の品種改良、健康・安全、生命科学研究などの分野で革新的な価値創造が見込まれているゲノム編集技術を対象として、基礎研究と応用研究を連続的に繋ぐゲノム編集開発プラットフォームの創成を目指す。具体的には、日本独自のゲノム編集技術の開発を行うと同時に、新規のゲノム編集ツールも含めそれらを活用して多様な産業分野のニーズに沿った有用生物を作成する際に必要な体系的な基盤技術の開発を行う。また、広島大学のゲノム編集拠点を核として、参加機関により価値共創プラットフォームを形成し、研究と合わせて、技術・システム革新シナリオ作成、人材育成、情報共有に産学共創で取組み、ゲノム編集技術の社会実装に向けた基盤づくりを行う。
研究リーダー:大学院統合生命科学研究科 教授 山本 卓
備考:オリジナルページ、産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)
医療系研究開発事業
肝炎等克服緊急対策研究事業(103)C型肝炎のウイルス排除後に起こる病態に関する研究
C型肝炎ウイルス排除後の病態、生命予後、QOLに関する包括的研究
採択年度:H29年度~R2年度
概要:C型肝炎治療後に生じる肝線維化や肝細胞癌発症のメカニズムの解明や、患者のQOL(Quality of life)を低下させるその他の要因を解明する。
取組部局等:大学院医系科学研究科
ウイルス等感染症対策技術開発事業(AMED)
コロナウイルスを迅速・高精度に診断する自動機器に関する研究開発
採択年度:R2年度
概要:新型コロナウイルス感染症に対する医療従事者の感染リスク回避や検査精度の管理、あるいは、得られた結果からの市中感染状況の推測といった課題がある。本研究では、検体採取後の安全キャビネット内での検体の前処理の自動化、RNA精製、PCR検査等の過程を自動化するシステムを構築し、これらの過程での検査精度管理システムを構築する。これにより、現在、全国的に課題となっている検体前処理過程、PCR検査の迅速化を図り、今後の多検体対応を可能とする。また、最新の次世代シークエンス法を用いて偽陽性を排除、感染経路特定する方法を開発する。さらに、新型コロナウイルス感染症の市中感染状況の把握と再陽性例への対応を進めるため、感染者の血液中の抗体価を経時的に調査し、検査結果を高精度で評価できるシステムを構築する。これらのシステムで蓄積されたノウハウは、行政・民間検査所に導出することを想定している。
研究リーダー:大学院医系科学研究科 教授 田原栄俊
呼吸音遠隔モニタシステムに関する研究開発
採択年度:R2年度
概要:これまでのパイオニア株式会社との共同研究を通じて、電子聴診器を用いた呼吸音を可視化できる解析システムの技術を開発してきた。本研究では、それらの技術を基に、新型コロナウイルス感染症を想定した模擬環境において研究開発を進め、最終的には、医療従事者が患者に接触することなく呼吸リズムや呼吸音を評価し、重症化の兆候を捉えるシステムを開発し、製品化を目指す。これにより、医療従事者への感染リスクを抑制しつつ、重症患者や経過観察中の軽症患者において、呼吸状態を定期的に観察し、急激な悪化時に迅速かつ的確な処置・介入判断を行うための評価手段としての利用が期待できる。
研究リーダー:大学院医系科学研究科 教授 志馬伸朗
新型コロナウイルス感染症に対する222nm紫外線を用いた感染対策に関する研究開発
採択年度:R2年度
概要:新型コロナウイルスは、主に飛沫感染により伝播するが、環境中でも数日生存できることが報告されており、接触感染対策も重要である。また、紫外線は非接触で環境のウイルスを不活化できるため注目されている。本研究では、254nm紫外線と比較して人体に安全とされる222nm紫外線照射装置(ウシオ電機株式会社が開発)を用いて、新型コロナウイルス感染症患者が使用した病室やホテルなど環境中の新型コロナウイルス不活化効果を検証し、研究成果を元に製品化を目指す。さらに既存の環境清掃に222nm紫外線照射を加える環境感染対策を確立することを目的とする。これにより、医療機関だけでなく、一般施設でも利用可能な222nm紫外線を用いた新型コロナウイルス感染症に対する環境感染対策の確立が期待できる。
研究リーダー:広島大学病院 教授 大毛宏喜
令和元(2019)年度終了プロジェクト
大学教育再生の戦略的推進
世界をリードする教育拠点の形成
【博士課程教育リーディングプログラム】
たおやかで平和な共生社会創生プログラム–オンサイト・リバースイノベーションを推進するリーダーの育成–
採択年度:H25年度~R1年度
概要:「たおやかで平和な共生社会」とは、様々な課題に柔軟に対応できる社会、文化を伝承し、創造する永続的な社会、人々が安心して暮らせる社会である。その実現のため、文化・技術・社会の連鎖的発展を導く人材を育成する。
取組部局等:大学院リーディングプログラム機構
備考:オリジナルページ
科学技術関係人材の育成・確保
国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業
寿命制御メカニズム解明を軸とする共同研究ネットワークを介した国際的研究者の育成
採択年度:H29年度~R1年度
概要:寿命延長メカニズム解明の分野において、世界トップレベルの研究を展開している英国・フランシス・クリック研究所、米国ハーバード大学、米国スタンフォード大学、米国オレゴン州立大学、インド国立中央薬剤研究所との新たな国際研究ネットワークを通じて、当該分野で世界をリードする若手研究者を育成・輩出することを目標とする。
取組部局等:国際室、大学院理学研究科、大学院先端物質科学研究科
平成30(2018)年度終了プロジェクト
高度医療人材の養成と大学病院の機能強化
大学・大学院及び付属病院における人材養成機能強化事業
【課題解決型高度医療人材育成要請プログラム】
健康長寿に貢献する実践的チーム医療人育成
採択年度:H26年度~H30年度
概要:東京医科歯科大学(代表校)、広島大学、九州歯科大学の3大学による連携事業。歯科衛生士および歯科技工士を目指す学部学生にチーム医療が実践できる技術力を習得させることを目的とし、連携大学の特色を生かした教育プログラムを実施。また、実習指導者の指導力・技術力を向上させるプログラムを構築する。
取組部局等:歯学部
大学入学者選抜改革
大学入学者選抜改革推進委託事業
高大での教育改革を目指した理数分野における入学者選抜改革
採択年度:H28年度~H30年度
概要:大学入学者選抜改革を進める上での具体的な課題や問題点を整理するとともに、特に「思考力・判断力・表現力」や「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」に関する多面的・総合的な評価を行うための実践的で具体的な評価手法を構築し、その成果を全国の大学に普及することにより、各大学の入学者選抜改革を推進する。
取組部局等:教育室
科学技術関係人材の育成・確保
グローバルサイエンスキャンパス
アジア拠点広島コンソーシアムによるGSC構想
採択年度:H27年度~H30年度
概要:国際社会に共通する課題を発見し、科学技術によって解決を目指す人材を養成するために、アジアの拠点広島コンソーシアムを目指す。科学研究に取り組んでいる意欲の高い高校生などを広く発掘し、大学の教育研究資源や学術施設などを活用して、協働学習や課題研究などの教育プログラムを提供するとともに、アジア圏の高校生との交流の機会を設ける。
取組部局等:大学全体
備考:オリジナルページ
分野別の研究開発
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
エネルギーキャリア
採択年度:H26年度~H30年度
概要:再生可能エネルギーなどを起源とする電気および水素などにより、クリーンかつ経済的でセキュリティレベルも高い新たなエネルギー社会を構築し、世界に向けて発信することを目的とする。水素の製造、輸送・貯蔵、利用のチェーンの中で、需要側の利用方法に応じた多様なパスを検討し、将来の技術革新とエネルギーコストを予測しながら、どのような場合に水素利用が有利となるかを見極め、社会への水素導入シナリオも検討しながら、研究開発を進める。
取組部局等:先進機能物質研究センター、大学院工学研究科