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笑顔のおもてなしで責任感や自主性を再認識~G7広島サミット学生ボランティア(おもてなし)~

(左から:日本さん、坂本さん)

2023年5月19日から21日まで開催されたG7広島サミット(主要国首脳会議)では、おもてなしボランティアと通訳ボランティア合わせて、広島県内21の大学や短大、高専から総勢123人が、学生ボランティアとして活躍しました。

本学からはおもてなしボランティアに15人、通訳ボランティアに17人の総勢32人が参加しています。

おもてなしボランティアとして参加された日本 睦実(ひのもと むつみ)さん(工学部第四類建築プログラム・4年)と坂本 温香(さかもと のどか)さん(教育学部第四類健康スポーツ系コース・2年)に、参加を決めた経緯や活動時の様子などを伺いました。

参加されたきっかけについて教えてください。

日本さん)中学生から大学生になった今でも文化祭などの実行委員を担ったことから、催事の運営に興味があり、より大きい規模の運営を経験したいと思いました。また、他大学の学生の方や大人など、学内の学生だけでなく、より多くの人に関われる貴重な機会だと感じ応募しました。

坂本さん)テレビの中の話だったサミットでのボランティアを、大学からのお知らせで知り、私に務まるのかと不安もありながら、事前研修で学んだ上で実践できるということで、やってみようと決心しました。おもてなしは日本独特の素敵な文化だと感じています。来てくださった方に、日本にまた来たいと思ってもらえるおもてなしを、私ができたら良いなと考え応募しました。

実際の活動を通し、どのようなことを感じましたか? 

日本さん)開催前は、開催を告知するビラ配りやカープの試合での行進など、サミットのPRをし、開催期間中は、広島駅・広島空港と国際メディアセンターでの案内係を担当しました。困っている方を見つけたら積極的に声掛けをしましたが、英語力に自信がない中で話しかけるには勇気が必要で、最初はとても怖かったです。ボランティアの仲間と声を掛けたり相談したりして、共に乗り越えました。因みに、一番多かった質問は「おすすめのお好み焼き屋さんはどこ?」でした。

坂本さん)シェアサイクル「ぴーすくる」の貸し出し受付や国際メディアセンターでの案内係などを担当しました。国際メディアセンターでは、サミット開催記念のウェットティッシュを配布し、ただ配るだけは、おもてなしにはならないと思い、声掛けをするなどして、工夫しながら対応しました。おもてなしだからこれでいいかと限界を決めるのではなく、ここまで考えるのかというくらい目の前の人に真摯に向き合う姿勢を学びました。

広島空港に設置されたインフォメーションカウンターの様子(提供:広島サミット県民会議)

パートナーズ・プログラムで配膳の練習をする様子
(提供:広島サミット県民会議)

特に印象的だったことは何ですか?

坂本さん)コインロッカーの場所を聞かれた際に、その方がシンガポール出身と知り、自身も訪れたことがあり、話が盛り上がりました。拙い英語ながらも相手が読み取ってくれて、私も伝えたいという気持ちで、最後は互いに名前を聞くまで仲が良くなり、楽しく話せたことが嬉しかったです。英語が上手に話せなくても、気持ちがあれば人は繋がれると思いました。そして、世界の共通語は英語だけれど、今回の経験で、本当に共通するのは笑顔なのではないかと感じました。

日本さん)岸田首相夫人が主催されたパートナーズ・プログラムに参加し、各国首脳の夫人らに昼食を配膳したことです。プロの方から研修を受け、1ヶ月前から計4回毎週研修を重ねて、足の出し方やお礼の仕方など、一からマナーを教えていただき、とても貴重な経験となりました。
また、学校も学年も異なる12人との繋がりができ、とても良かったですし、最後に各国首脳の夫人らと握手をして一緒に写真を撮っていただき、大変嬉しかったです。

この経験を、将来どう生かしていきたいですか?

坂本さん)今まで出会ったことのない国の人や環境に触れることができて、まだまだ世界は広く、私の知らないことだらけだと感じたので、国際的な交流など、できるだけ多様な人と関わり、様々なことに挑戦して行きたいです。

日本さん)この経験を経て、世界の物事を自分のこととして考えるようになりました。ニュースに自然と目がいくようになりました。また、私は学生でも、お越しになった人からすれば私は正式な係の者で、自分自身の責任を強く感じました。これからも責任感を持って、自分で物事を見て、自主的に動くことができるようになりたいです。

取材時の坂本さん

取材時の日本さん

(2023年6月取材/広報室)

【お問い合わせ先】

広島大学広報室

TEL: 082-424-6762
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えた上、送信してください)


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