広島大学では,本学における教育の実践において顕著な成果を挙げたと認められる教員を顕彰することにより,教員の意欲向上並びに教員の教育方法及び教育技術の向上を図り,もってより優れた教育の推進に資することを目的に,平成28年度に「広島大学教育賞」の制度を設けました。
具体的には、次のような活動で顕著な成果があった方々を表彰の対象としています。
(1) 卓越した指導力で教育効果の高い授業を実践した教員
(2) 教育方法の工夫又は改善に取り組み,顕著な教育効果を挙げた教員
(3) 研究指導,課外活動指導その他の学生指導において,顕著な成果を挙げた教員
(4) その他前3項目と同等の成果等により教育賞にふさわしいと認められる教員
令和4年度「広島大学教育賞」被表彰者
※被表彰者氏名順
○ 大塚 攻 氏(広島大学 学術院 大学院統合生命科学研究科 教授)
文部科学大臣の認定する教育関係共同利用拠点である本学統合生命科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター(水産実験所)において,干潟に関するガイドブックの作成,VR動画を利用した新たなフィールド演習の施行などの工夫を行い,本学学生に対する教育のみならず,学外の大学生,中高生に体験学習の機会を提供して,本学の海洋フィールド科学教育を学外に広くアピールされました。
○ 一鍬田 徹 氏(広島大学 学術院 大学院人間社会科学研究科 教授)
工夫した教授法・学習法“アートを通した,表現力育成のためのアクティブ・ラーニング”により,本学の中等教育美術科教員の養成等に貢献されました。また,広島大学病院新診療棟モニュメントの他,学内外へのパブリックアートの設置等,本学の教育力を学外に広くアピールされました。
○ 福原 幸一 氏(広島大学 学術院 大学院先進理工系科学研究科 助教)
我が国の今後の教育の方向性として文理融合教育の必要性が指摘されている中,2018 年度より教養教育科目として「文理科学コラボレーション」を担当し,本学の文理融合教育の推進に貢献されました。また,学生からの人気も高く,受講者は200 名を超え,「My Best Teacher」として学生からの推薦も得ています。