広島大学DX推進基本計画

更新年月日:2022年8月31日

広島大学DX推進基本計画

 本学は,教育・研究環境等の激しい変化に対応し,データとデジタル技術を活用して,ステークホルダーや社会のニーズを基に,教育・研究や支援事務業務そのものを変革し,大学としての新たな価値を創造することを目指す「広島大学DX推進基本計画」(以下,「本基本計画」)を令和3年1月に策定しました。本基本計画は10年後の情報環境及びデジタル技術を活用した教育・研究・支援業務等のあり方を見据えて策定したものです。
 ICT分野の進展がめざましいこと,日本政府のデジタル化政策も大きく変わろうとしていることから,10年後を見据えた基本方針に加え,今すぐ(令和2~4年度)に優先して実施する全学的事項を示しています。優先して実施する事項は,教育・研究・支援業務等,大学の活動全般に渡っており,いずれも全学的重要事項です。

令和3年度までの進捗状況

 令和3年1月に,新たな価値を創造するデジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)を推進するため,広島大学DX推進基本計画を策定し,令和4年度までに優先して実施する全学的な重要事項(①教育・学習データの活用と教育コンテンツのデジタル化,②研究データ管理,③構成員の健康管理のデジタル化,④大学 IR データ分析,⑤事務業務の事業継続と高度化)に基づき,取組を推進しました。

1.教育・学習データの活用と教育コンテンツのデジタル化

  • 教育・学習データの分析により,教育改善や学生等の学習支援を図るため,教育・学習活動において情報システム等に蓄積された個人情報を含むデータを有効に利活用するための利活用ポリシー及び管理ポリシーを策定しました(令和3年11月)。また,デジタル化の特徴を活かした優れた教育コンテンツを開発し,7学部14の取組について,島根大学,愛媛大学,熊本県立大学と共有しています。
  • 対話的な教材,VR(Virtual Reality)を活用した教材などデジタル化の特徴を活かした優れた教育コンテンツを作成及び活用することを目的とし,令和4年3月に情報メディア教育研究センターの端末の一部をVR ゴーグルを備えた高性能な端末に更新しました。

  (参考)教育・学習データの利活用

2.研究データ管理

  • 研究者が利用する研究データ管理のためのデジタルプラットフォーム構築に向け,「研究データの管理方法等検討WG」を4回開催し,「研究データ管理・公開・利活用ポリシー(仮称)」,管理対象とする研究データの範囲,管理対象データへのメタデータ付与方法及び研究データを保存するクラウドストレージの提供方法等について検討しました。

3.構成員の健康管理のデジタル化

  • 令和4年3月に,学生・教職員の心身の健康増進を図ることを目的とし,データを有効に利活用するための健康データ利活用ポリシーと管理ポリシーを策定しました。また,ヘルシーキャンパス宣言を行い,新たな健康データの利活用として,令和4年度から健康診断結果のデジタル情報提供や,メンタルチェックにおけるデジタル活用を行う方針としています。

  (参考)ヘルシーキャンパスへの取り組み

4.大学 IR データ分析

  • 本学の様々な情報を可視化するためのシステムとして,HUAI(Hiroshima University Academy Intelligence)システムを令和3年9月に公開しました。教員が自身の AKPI®値,BKPI®値及び令和3年度から導入した全学統一の新たな教員個人評価制度によるシミュレーション結果を確認可能としています。執行部・部局長向けには,データ分析メニューを提供し,IR データに基づく多角的な分析を行うことで,質の高いエビデンスに基づく意思決定につなげる仕組みを構築しました。例えば,論文数や外部資金受入数など,既に各研究科長が本システムを用いて分析した情報を基に実施した取組(改善策)を全学会議で発表する等の活用が開始されています。

5.事務業務の事業継続と高度化

  • 令和3年度に電子決裁を導入し,法人文書については電子媒体を正本・原本としました。また,令和3年4月に導入したRPAツー ルを活用し,17の業務を機械化・自動化することで,業務の効率化・合理化を実現し,年間で約727時間の業務を削減しています。さらに,令和3年度には人事系手続きに関するウェブシステムの開発を進め,年末調整や退職手続き,諸手当申請の電子化を実施し,ICTを活用した業務の効率化・合理化を実現しました。


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